
昨日行ってきた大阪のフェスティバルホールの演奏会のことを書いておきます。実は去年の年末に、このチケットを買って、期待していることを書きました。
その日のメニューは「4大オケの4大シンフォニー」と題したもので、今調べると毎年やっていて、もう9回目だそうですが、私が聴くのは初めて。WEBでも「ありえない!」とよく書かれているように、確かに普通にはないようなコンサートでした。

四つのオーケストラがそれぞれ一緒に同じコンサートをやるというのもそうですが、今回はブラームスの交響曲の全て(ちょうど4曲)を一気にやるということで、私も飛びついて買ったものの、けっこう大きな交響曲ばかりで、あとでこれは大変な内容ではないかと感じ、一気に聴くのに大量すぎて大丈夫かと心配したくらいでした。
演奏内容は番号順に書くと、最初となる3番をやるのが大阪交響楽団。次が私が期待していた4番で、センチュリー交響楽団。休憩後のはじまりが2番で、関西フィル。最後のトリになる1番を大フィルという順番でした。合計4時間ほどでしたが、疲れなどまったく感じさせず、飽きるどころかそれぞれに深い感動があって、私にとってもきっと記憶に残るだろうと思わせる、すばらしい演奏会でした。
感想を書くと、以前書いたように1番はもちろんですが3番、そして昨年の文章で知らないと書いた4番も昔聴いた覚えのある曲でした。おそらくほとんどが東京のレーモンド事務所にいたときによく行ったN響の定期演奏会でのことだったと思いますが、3番だけはもっともっとすごい演奏を聴いたことがあったと思いだしたので、ヨーロッパか米国のオケだったかもしれません。
まあ当時N響の定期で使っていたNHKホールは、音響のひどさが定評だったので、やはり今のフェスティバルホールの音はずっとすばらしく、それだけでも昔の記憶よりもよい音楽に聴こえたはずだとは思います。

さて、最初の3番は編成が小さいこともあったのか、私にとってブラームスの曲としては、あまり期待したような内容ではありませんでした。でもチケットを買ったときから期待していた次の4番は、前半のトリなわけですが、演奏するセンチュリー交響楽団の音が、始まりから一気に吹きあがる感じがあって、ああこれだ!と思わせるようなしっかりした音楽になっていて、堪能することができました。
20分の休憩のあとが関西フィルで、指揮は飯守泰次郎氏。調べると病気で手術を受けたりされたようで、かなりよぼよぼされている感じで出てこられ、指揮台にも椅子が置かれていました。でも音楽が始まると、まずそのオケの音のすばらしさに本当にびっくりさせられました。関西フィルは、自分で買った以外にも、知り合いの方からのチケットが時々きて、シンフォニーホールなどで何回も聴いた覚えがありますが、あとでそれを思い出しても、こんなにすごい音の記憶はありませんでした。

またその2番という曲は、最後まで聴いても以前に聴いた覚えがなかったように思います。全体に優しい感じの音楽で、自分の知っているブラームスの雰囲気とはかなり違い、もしもっと下手なオケだったら、自分は寝てしまうかましれないなと思いながらずっと聴いていました。
でも今回はそれどころか、強い緊張のなかでしっかりしたリズムを持ちながら、悠然という感じで続いていき、全体としての強い感動が、あっても心の中で深く沈みこまされるとでも言いたいような状況になって、4楽章の初めあたりでしたか、思わず涙ぐんでしまいました。本当にすばらしいとしか言いようのない音楽が最後まで流れて行き、演奏が終わってからは、私としては生まれて初めてのスタンディングオベーションというのをやってしまったくらいです。今日これを書いているのも、実はこのことを書きたかったからなのでした。

さて最後の1番の大フィルのことも書いておかねばなりません。指揮は尾高忠明氏。これも本当にすばらしいものでした。大阪で一番のオーケストラと言うのにふさわしい、完璧と言ってもいいようなすごい演奏で、指揮者自身が終わってから「何回もこの曲はやってきましたが、今日はその中でもかなりよかったと思います」とか話されたとおりの、実に生き生きとしてすばらしい内容だったと思います。

ただ、ですからまったく文句のつけようのないような演奏ではあったのですが、では昨日の演奏会のベストは?とあえて聞かれたら、やはりその前の飯守氏の関西フィルだったと思います。あれにはすばらしいとか、すごいとか、完璧とかというような褒め言葉をはるかに超える、一期一会の何かが確かにあったと思えるのです。
その日のメニューは「4大オケの4大シンフォニー」と題したもので、今調べると毎年やっていて、もう9回目だそうですが、私が聴くのは初めて。WEBでも「ありえない!」とよく書かれているように、確かに普通にはないようなコンサートでした。

四つのオーケストラがそれぞれ一緒に同じコンサートをやるというのもそうですが、今回はブラームスの交響曲の全て(ちょうど4曲)を一気にやるということで、私も飛びついて買ったものの、けっこう大きな交響曲ばかりで、あとでこれは大変な内容ではないかと感じ、一気に聴くのに大量すぎて大丈夫かと心配したくらいでした。
演奏内容は番号順に書くと、最初となる3番をやるのが大阪交響楽団。次が私が期待していた4番で、センチュリー交響楽団。休憩後のはじまりが2番で、関西フィル。最後のトリになる1番を大フィルという順番でした。合計4時間ほどでしたが、疲れなどまったく感じさせず、飽きるどころかそれぞれに深い感動があって、私にとってもきっと記憶に残るだろうと思わせる、すばらしい演奏会でした。
感想を書くと、以前書いたように1番はもちろんですが3番、そして昨年の文章で知らないと書いた4番も昔聴いた覚えのある曲でした。おそらくほとんどが東京のレーモンド事務所にいたときによく行ったN響の定期演奏会でのことだったと思いますが、3番だけはもっともっとすごい演奏を聴いたことがあったと思いだしたので、ヨーロッパか米国のオケだったかもしれません。
まあ当時N響の定期で使っていたNHKホールは、音響のひどさが定評だったので、やはり今のフェスティバルホールの音はずっとすばらしく、それだけでも昔の記憶よりもよい音楽に聴こえたはずだとは思います。

さて、最初の3番は編成が小さいこともあったのか、私にとってブラームスの曲としては、あまり期待したような内容ではありませんでした。でもチケットを買ったときから期待していた次の4番は、前半のトリなわけですが、演奏するセンチュリー交響楽団の音が、始まりから一気に吹きあがる感じがあって、ああこれだ!と思わせるようなしっかりした音楽になっていて、堪能することができました。
20分の休憩のあとが関西フィルで、指揮は飯守泰次郎氏。調べると病気で手術を受けたりされたようで、かなりよぼよぼされている感じで出てこられ、指揮台にも椅子が置かれていました。でも音楽が始まると、まずそのオケの音のすばらしさに本当にびっくりさせられました。関西フィルは、自分で買った以外にも、知り合いの方からのチケットが時々きて、シンフォニーホールなどで何回も聴いた覚えがありますが、あとでそれを思い出しても、こんなにすごい音の記憶はありませんでした。

またその2番という曲は、最後まで聴いても以前に聴いた覚えがなかったように思います。全体に優しい感じの音楽で、自分の知っているブラームスの雰囲気とはかなり違い、もしもっと下手なオケだったら、自分は寝てしまうかましれないなと思いながらずっと聴いていました。
でも今回はそれどころか、強い緊張のなかでしっかりしたリズムを持ちながら、悠然という感じで続いていき、全体としての強い感動が、あっても心の中で深く沈みこまされるとでも言いたいような状況になって、4楽章の初めあたりでしたか、思わず涙ぐんでしまいました。本当にすばらしいとしか言いようのない音楽が最後まで流れて行き、演奏が終わってからは、私としては生まれて初めてのスタンディングオベーションというのをやってしまったくらいです。今日これを書いているのも、実はこのことを書きたかったからなのでした。

さて最後の1番の大フィルのことも書いておかねばなりません。指揮は尾高忠明氏。これも本当にすばらしいものでした。大阪で一番のオーケストラと言うのにふさわしい、完璧と言ってもいいようなすごい演奏で、指揮者自身が終わってから「何回もこの曲はやってきましたが、今日はその中でもかなりよかったと思います」とか話されたとおりの、実に生き生きとしてすばらしい内容だったと思います。

ただ、ですからまったく文句のつけようのないような演奏ではあったのですが、では昨日の演奏会のベストは?とあえて聞かれたら、やはりその前の飯守氏の関西フィルだったと思います。あれにはすばらしいとか、すごいとか、完璧とかというような褒め言葉をはるかに超える、一期一会の何かが確かにあったと思えるのです。
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