FC2ブログ

松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

いわし雲

疲れて早めに寝たこともあって、今日は九時半ごろ目を覚ました。ゆっくり寝たいと思っても最近は目がさめる。それでもいつもよりは1時間以上遅いのが疲れている証拠だろう。昨日終わらなかったメールの内容をまとめてしまって送らねばと、そのまま事務所へ。かなりの長文で、ワードファイルで添付したが、昼ごろにようやく送り終えてほっとする。今週最後の仕事。

家内と風月へ軽い昼食に出向く。歩きながらよい天候になったと思う。久しぶりに昼から少しお酒もいただき、帰りに散髪屋さんへ(東京なら床屋と呼び捨てだろうが、やはり関西人にはちょっと抵抗がある)。すいていて30分ほどで出て空を見上げると、高い空にみごとないわし雲。すいこまれるような感じがしてしばし見とれた。

スポンサーサイト

今週は

先週もあわただしかったが、今週も引き続き気の休まる暇もない日々だった。

火曜日には羽曳野の医院の引渡しがあった。これはその前に取扱説明をするのだが、集まっている各担当業者を率いてわたしがその仕切役を勤めなければならない。1階は、診療所の仮オープンのために盆明けに部分的に済ませているものの、やはりかなり時間がかかる。3時間ほどかけて足早に各部屋を回りながら次々に説明をしてもらった。

説明に不足があると適当につっこみもいれねばならず、終わるとさすがにへとへとになった。3階の暖炉は、火が消えるまで時間がかかるというので最初のころにもってきたが、これが唯一楽しい時間で、途中にはさんだらよかったと後悔した。

水曜日は、事務所の近くの小さなオフィスビルの外壁の塗替工事で、朝から補修箇所のチェックに出向く。6階建てのビルで、東側の歩道部分や北と西の隣地に接する部分は足場が狭く、鋼管二本のみのところもあった。

こういうのはあまり得意ではなく、できればやりたくないのだが、責任上そんなことは言えず、身軽にひょいひょいと伝っていく職人のかしらのあとを、下を見ないようにしながらこわごわついていく。後ろを見ると何とビルのオーナーも一緒に来られている。私より少し若い方だが、下まで降りてから、ジャングルジムみたいで面白かったとのこと。わたしはとてもそれどころではなかったのだが・・・。まあ、するべき仕事はしてきたつもりですが。

クレダ

昨日診療所のことを書いたので書けなかったが、一昨日はここにも書いた撮影からほぼ一ヶ月ぶりに菱屋の家を訪ねた。クレダという暖房機の取扱説明。4月の竣工時には、もう暖かくて今やっても忘れられると思い、秋に改めてしましょうというお約束だったのだ。

この家は高気密高断熱がご希望で、国交省の「次世代省エネ基準」まで満たした住宅。外断熱を十分に施し、フランスのアルデ社による集中型の24時間換気扇を採用して、竣工時には気密測定試験まで行なって性能を確かめた。

おかげでこれでいいのかしらとわれながら心配になるくらい暖房機は少ない。イギリス製のクレダはスリムでシンプルの極地と言っていいくらいの単純な電気式の蓄熱暖房機だが、説明に来てくれたN.TECの藤原さんは、2階住居で2台ついているクレダのうち、居間にある大きい方は厳冬期以外はそれほど使わなくとも済むんじゃないですかと涼しい顔で言う。

私はいまだに半信半疑(設計しておいてそんなことを言ってはいけない!)。施主も興味津々で、温湿度計もそろえられてこれからの寒い時期の具合を見るのをを楽しみにしておられる。施主も一体になってこの実験?に踏み切ったわけで、私もちょっとわくわくする。今度は厳冬期にぜひ呼んで下さいとお願いしておいた。結果はいずれまたここで報告しましょう。

四季の庭

今日は日曜日だが、朝から羽曳野の医院の竣工写真の撮影に立ち会う。ようやくできたかという感慨がある。ここでも何回か書いた植栽の写真をUPする。これはリハビリテーション室の前の庭。背後の壁が段々になっているのはその後ろにある駐車場の都合(斜めに車をとめている)。

四季の庭

四季を通じて華やかな景色あらんと思い、右端は春真っ先に咲く花でコブシの木(樹自体はほとんど写っていないが)。実の形状からその名前がついた。中央のくぼみには株立ちのヤマボウシ、晩春から初夏にかけて白い十字型の花をつける。左側はカツラ、ハート型の葉で秋の黄葉が美しい。あと写真には写っていないが左側にもう一つ同じようなくぼみがあり、ネムノキを植えている。四つあわせて「四季の庭」。

ネムはやせぎすの体つきで、樹木自体はそれほど好きではないが、花のまれな夏季に、夢みるような妖艶かつ茫洋たる花を咲かせ、その風情には他に代えがたいものがある。ここで引くにはちょっとまずいかもしれないが、前回短歌が出たついでに、奥の細道から一句。

象潟や雨に西施が合歓の花
きさがたや あめにせいしが ねむ(ねぶ)のはな

そういえば、今日の撮影は雨にたたられたのだった。

御座

昨日は半日かけて志摩半島の御座岬まで出かけた。往復500キロ近くもあるドライブで、なかなかの強行軍だった。レンタカーを返すとき、係りの人が距離を計算して目を丸くしていた。でもカーナビは本当に便利だった。まあほとんどこれに連れて行ってもらったようなもので、もしなければ宿泊しないととても無理だったかもしれない。

途中、市役所や自然保護官事務所に寄ったりして現地に着いたのは午後2時ごろ。2時間半ほどかけて敷地やあたりをゆっくり見て回った。写真は敷地すぐ下の浜辺で撮ったもの。
御座の海

本当に久しぶりに海に来た思いがする。長い砂浜の海岸線にはまったく人影もなく、白波がただ寄せては返すだけ。波の音を聞きながら砂の上を歩いていると、ふと「母なる海」という言葉がうかぶ。引き出されるようにいろいろな思いが次々と去来して、昔覚えた詩のことばが突然頭をよぎったりする。

わたしの耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ

私は壁に凭れる。隣の部屋で二時が打つ。海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。

春の岬 たびのをはりのかもめどり うきつつとほくなりにけるかも

雑記

明日は、朝から帝塚山大学。「緑」をテーマにと数年前から頼まれていたものだが、講義としてはまったく初めての内容だし、先週休講だったこともあって、まだあまり軌道に乗っていない。ガイダンスの延長で余談ばかりだったので明日からはきちんとカリキュラムを進めていこうと思う。とりあえず、課題のレポートについてのプリントをまとめた。

明日は講義のあと、そのまま滋賀県の大津へ打ち合わせに出向く。新しい計画の初めての提示のためだが、予算が厳しくどうなるか予断は許されないところ。

今週は、あと羽曳野の医院の残りの植栽や設備の検査に加えて、実施設計中の志摩の小さな別荘の件で、役所や敷地の確認に現地に出向く。あわただしい週になりそうだ。

ショールーム巡り

朝から地下鉄の駅へ向かう。アドヴァンという総合建材商社の新社屋で展示会があるというので出かけた。スタッフとは現地待ち合わせ。本町駅の近くだが、まさかというような立派なビル(失礼!)だった。6階までほぼ全てショールーム。タイルや石材が多いが、じっくり見ているとけっこう時間もかかり、なかなか見ごたえがあった。ワインの手土産までもらう。

普段あまりこの辺りには出てこないので、出てからまず近くのヤマハ(キッチン)へ寄り、途中、TOTOもちょっとだけ見て、次の目的地、ヤマギワのショールームへ。ドイツから輸入品の照明の新作展示会をやっているのだ。隣のビルの地下まで借りて、これもけっこう気合が入っている。担当の人の案内でゆっくり見せてもらった。デザインはさすがにヤマギワの扱うものだから質が高い。家具もオフィスチェアでなかなかおもしろい新商品が出ていた。

あとはここまで来たついでに御堂筋を渡って斜め向かいのカッシーナへ。今年はデザイナーズウィークに来なかったので、久しぶり。ここも今回はさすがと思わせるような新作にいくつか出会えた。これを置ける部屋を作ってみたいと思わせるようなものに。

ここまでほんの3時間ほど。ちょっと疲れたがよい刺激になったようだ。

千里

遅い朝食をとってから、地下鉄へ。仕事で千里の土地を見に出かけた。駅からしばらく歩いたが、どこか懐かしいような風景がちらちらする。そういえば、ここは日本で初めてのニュータウンだ。大学時代に覚えた「コミュニティ」や「近隣街区」などという言葉が彷彿とするような公共的な顔をした「店舗」がまだ点在していてちょっとほのぼのしながら歩く。

敷地へ着くと、一面に腰までの雑草が生い茂る状態。写真をとるために踏み込むときはまさか蛇はいないだろうと思ったりしたが、真ん中辺りまで行ってはっとした。ズボンを見るとやっぱり一面に緑の種が張り付いている! もはやどうしようもないので落ち着いて四周の写真をとってから道に戻ると、これはすさまじい状態のズボン! 30分くらいかかってようやくほぼ落とした。帰りの駅に向かう途中、脇に止まった車の女性が私の服を鋭い目で見ていた。まだ少しついていたのだろう。
あわれなズボン

クリニックの植栽

昨日の午後から羽曳野のクリニックの現場の植栽工事。今日は終日ほぼ立ちっぱなしだったので、さすがに疲れてようやく事務所にたどりつき、忘れないうちにとさっそく植栽の図面を訂正したところ。

計画図面は一応作っていて昨日の高木はそのまま植え込んだが、今日はかなり現場で位置を変更した。まあ全体の構成やイメージは変えていないものの、持ってきてくれた樹木の大きさや顔を見てみると、図面どおりにはなかなかうまく納まらないものだ。

中低木を終えて、草花もほぼ植え終わっていた午後4時ごろには休日のはずの施主が様子を見にこられた。昨日は夜診もあって、すでに植えていた高木は見ておられ、今日の様子もご覧になり、まあ気に入っていただけたようでホッとする。今日はさすがに気力がない。デジカメ写真のUPはあらためてすることにしよう。

ビルの緑化

今日は日曜日だが、大学も開講し、仕事の打診も続いたりして忙しく仕事に出てきた。昼食を食べてから近くの上阪電機のビルを見に行く。写真を撮るためだ。

大分前に亡くなられた坂倉建築研究所の西沢文隆氏の作品。手元の資料を見ると1968年暮れの竣工だから約40年前のことだ。下に事務室があるが、上は住宅。今や本当に森の中の住まい。
上阪電機