連休のはざま。今日は朝から帝塚山大学だったが、そのまま奈良まで足を伸ばした。数日前までの天気予報ははずれて、雨模様の曇天でけっこう寒い一日。でも修学旅行の学生も含め観光客は多くて近鉄奈良駅前から南に伸びる東向商店街は人通りが多くてにぎやかだった。久しぶりに去年竣工した「
ならっぷネットワークギャラリー」を訪問。

曇天で少し暗かったのもあって、ぶれた写真になってしまったのが残念だがこれは中庭の写真。手前の青色はジュウニヒトエの花。その後ろはクサソテツの新緑。別名コゴミと言えば春の山の珍味として知っている人もいるかもしれない。その奥はヤマツツジの花。山中に静かに咲く可憐な感じがとてもいい。小さな庭で川もないが、ねらっていた小渓谷の雰囲気が少し感じられてちょっと満足した気分になる。
出てから猿沢の池、興福寺を経て奈良公園にある国立博物館へ。ちょうどやっていた「重源展」に入る。常設の仏像なども久しぶりの対面だった。重源は平家の焼討ちに会った東大寺を復興した大勧進だが、建築史上も宋から「天竺様」という独特の様式を日本に移植したことで有名だ。何といっても生涯に三度も中国へ渡ったというのには驚かされる。だから彼の木彫の肖像は教科書の写真でもなじみだったが、本物は今日初めて目にすることができた。そのリアリティと迫力には感服。
博物館を出ると、空の雲が切れて陽光も見えるようになっていた。向かいの
飛鳥園に寄り、庭の席に座って休憩。ゆっくりコーヒーをいただいてから帰路についた。