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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

御座海風荘引渡し

26日、また御座の別荘の現場へ。仕事としては今度こそ最後で、ついに施主への引渡しだ。ささやかながら特注の照明も二台あって、作ってくれた照明デザイン事務所ライズのスタッフT君も、何とかぎりぎりで間に合った器具を持って同行してくれた。

早朝に集合してひたすら山道を走り、12時すぎに現場最寄の鵜方駅付近のレストランに到着。あいにくの天気予報で、来る途中も今にも降りそうなどんよりした空の下だったが、昼食後外へ出ると激しく降ってきた。鵜方駅まで近鉄電車で来たキッチン担当ヤマハのYさんもここで同乗して一緒に現場に向かう。着いたら施主のOg夫妻はすでに来られていた。

小さな建物でも引渡しなので、一応各担当業者には集合してもらっていて逐次、説明などを始めてもらった。ところが見ていくと、前に指示したことで出来ていないことがいっぱいあって、 驚くより途中からあきれてしまった。施主の手前「にこやかに」手順を踏んでいったつもりだが、顔が引きつってしまって困ったことが数回あった。その日は奥様も同行のせいか施主のご主人もにこやかさを崩さずだったが、ちょっと申し訳ないような気持ち。それでも最後は内祝いまで用意していただいており、本当に恐縮した次第だった。

下の写真は1階のキッチンとダイニングを兼ねたコーナー。キッチンの中は床が一段下がっている。海の潮を眺めながら食器を洗う。特注の照明は左の柱にあるブラケット型のもの。以前ある試作品のためにアクリル板を削りだして作ったという、特殊な材料の余りを利用したものだがなかなかいい雰囲気だった。ダイニングコーナー

次は二階の寝室。施主の手配されたベッドなども同時に搬入されてきたが、やはり家具が入ると部屋がしまる。結局帰宅するまで豪雨にたたられたが、おかげで内観写真に外の風景まで写ってくれたのは不幸中の幸いだった。窓から見えているのは御座岬。
二階寝室

最後は1階に設置した暖炉の写真。さっきのキッチンとは反対側のコーナーで、一通りの「儀式」が終わってから初めての火入れをした。総予算のわりには贅沢な一品で、わたしが無理にすすめたこともあって苦労して安いのを探し、これは鋳物でも本体はたった五万円ほど。あまりに安くてちょっと心配で火をつけるときは緊張したが、とてもうまく燃えてくれた。
暖炉

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関西の建築家インデックス2007

大阪の出版社ホットキューブ社から「関西の建築家インデックス2007」が今日発売されました。東京では多分売っていないし、関西でも大手の書店に行かないと置いていないと思いますが、もし機会などありましたらご覧下さい。私も含めて58名の関西在住の建築家が紹介されています。
関西の建築家インデックス2007

自然の贈り物

ならっぷの紅葉

先週の金曜日、帝塚山大学の帰り、久しぶりに去年完成した奈良町の「ねっとわーくぎゃらりー ならっぷ」へ行ってきた。家具の引出しに調子が悪いところがあって、その補修方法について施主の丸山社長や家具屋さんと打合せのためだ。写真はそのときに撮った、坪庭に植えたイロハモミジの見事な紅葉。もう一本ある高木のヤマボウシはとっくに紅葉をすませたそうで、すでに完全に裸状態になっていた。モミジの色調のグラディエーションが何とも言えないくらい微妙で鮮やか、しばらく完全に見とれていた。こんなに遅い紅葉は記憶にないが、これこそ本当に「自然の贈り物」だと何かに感謝するような気持ちになった。

さていよいよ今年ももう暮れようとしている。表面的にはそう大した変化はなかったのかもしれないが、精神的には本当にいろいろな出来事が自分の中におこった歳だとあらためて思う。翌日の土曜日は恒例の忘年会「赤垣会」だったが、東京組は兵庫県の小野市にある浄土寺まで行ってきたそうだ。鎌倉時代、東大寺を再興した重源が建てた貴重な遺構の一つ。残っているのは東大寺南大門とここだけだ。でも忘年会はたまっているものがあったのだろうか、ちょっとはしゃぎすぎてしまって恥ずかしい。

だが反省している間もなく、久方ぶりの朝帰りの日曜日は8時に起きて、今度はボーイスカウトで、これも恒例「クリスマス会」のお手伝い。でも子供たちの笑顔はすばらしい。「自然の贈り物」と言うならば、多分こちらを筆頭にあげるべきかもしれない。
クリスマス

余談だが不二屋に勤めている方が団委員にいて、今年はオーソドックスなショートケーキだったが、あまりお菓子を食べない私でも、あまりにおいしくて、もう一つ食べたいと本気で思ったくらいだった。月一回の前夜の団委員会は赤垣会のために欠席し、これが今年最後の催しだったので、片付けを終わってから「軽く寄って行きませんか」と誘われたが、さすがにもうそんな気力も残ってなくてそのまま帰宅した。

長浜

先週、滋賀県の長浜まで行ってきた。某建設会社の滋賀支店の安全講習会が長浜のロイヤルホテルで開かれ、その講師の一人として呼ばれたのだ。でもわたしはその会社と何か関係があるわけでもなくて、単に友人つながり。また他の人はアスベストの問題や現場管理の話しなど実際に参考にすべき内容ばかりだが、そういう話ができるわけでもない。タイトルはあらかじめ決めなくてはならなかったので、大学の講義でも使っている「緑と空間デザイン」としておいたが、出番も最後だし聴衆は中堅以上の人ばかりだそうで、堅苦しい話はやめた方がよかろうと、講義のために調べた環境問題のなかで、講義では取り上げられないような「こぼれ話」をいれることにした。

去年、関西の経済誌「イグザミナ」主催の講演会で、ちょっと小難しい話をしようとして「すべった」ので、今回は肩の力を抜いていこうと考えた次第。天井も高く広い会場で、80人くらいが席におられたそうだ。一時間ほどで無事話しを終えたが、余談が長すぎて時間が足りなくなり、自作紹介をほとんどできなかったのが残念だった。時間の配分はなかなか難しいものだ。大学の講義は一時間半なので、それになれてしまっているのかもしれないとあとで思ったりした。

さて行く途中、彦根のあたりから遠くに北の山並みが見えてきたのだが、意外にも全山みごとに雪をかぶっていて驚いた。長浜駅は今回初めて降りたが、町の正面に雪化粧した伊吹山が堂々とすわっていて、写真のタイミングをとりそこなったのは残念だった。帰りに駅まで送ってもらう車中で聞くと、まだ2日前に冠雪したばかりとのこと。わたしにとっても、もちろん今冬初めて見る雪山だったが、昨年のいろんな意味で本当に厳しかった寒さのことを久しぶりに思い起こさせられた。

下は、ホテルについてから待機場所の琵琶湖に面した二階の喫茶ホールから撮った写真。この夕日が沈むとまもなくわたしの出番だった。

琵琶湖の夕日