松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

確認申請

ようやく確認申請が下りた。出したのが8月7日だったので二ヶ月近くかかったことになる。コンクリート構造なので正規の構造計算書もあったが、単なる住宅でこれほどまでかかるとは、はっきり言って予想していなかった。まあ巷のうわさなどを聞いていると、これでも早いのかもしれないが、日数はともかく、後での変更が一切できないというのはあまりに乱暴な話しで、現場を知らないお役人のその場しのぎのご都合主義の結果だとすれば、正直言って本当に怒りを覚える。

今回も民間の確認申請機関に頼んだのだが、そこもすさまじい状態で、完全に処理能力の限界を超えているような状況だと感じた。姉歯問題は確かに今までの確認申請について何らか見直すべききっかけではあったと思うが、その結果、いたずらにチェック項目のみを拡大し、民間参入後せっかく余裕ができたはずの、実際にチェックする業務能力さえ麻痺させるような事態を招いたのは一体どういうつもりなのだろうか。さらにチェック機構を拡大すればよいと言うのだとすれば、極論だがあえて言えば、それでは北朝鮮にも似た「警察国家」つまりは一種の全体主義の方向ではないか。そこには独裁者はいないが、かわりに同じくらい恐ろしい「正義」というやっかいな存在がいる。

「真・善・美」という古来の三大価値に「正義」が入っていないのは、やはりそれがどこか曖昧で擬似的な価値だからだと思う。「正真正銘」という顔はしているが、一種の「できそこない」で、時と場合によっていろんな衣をまとって出現するが、混ざってしまった不純物の性質によっては、本当に目を覆いたくなるような惨劇を招いてきたというのが歴史の教えてくれるところだ。

まあともかく、青白い頬をした「正義」にすがりつき、国交省の手下を増やすことばかりに熱中しているようでは、「客観的」に扱えないような肝心の日本の建築文化などはどう考えてもらっているのか、はなはだ心もとないように思う

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石切神社

石切神社へ行ってきた。「お百度参り」について調べる必要があって、WEBで検索したら石切神社が有名だという記事が出てきて内容も面白かったので、あらためて「石切神社」で調べると出るわ出るわ、ブログが主だがともかく記事の多さにびっくりした。参道の商店街についての紹介がほとんどだったが、細い参道にはたくさんのみやげ物屋が鈴なりの盛況で、しかもそこは占い師の巣のようなところでもあるらしく、「生きている(生々しい?)宗教」がこんな身近にあったのに驚き、一度見に行ってこようと思った次第。

行ってみると確かにすごかった。京都以外でこんな参道はあまり見たことがなかったと思う。お百度参りは、名前くらいは知っていたが具体的にはあまりイメージしたこともなかったので、興味津々。行ってみるとお百度石が二本、鳥居から本殿までの短い石畳の上に少し離れて建っているだけ。今日は平日だし、残暑も厳しく参道の商店街も人影は少なかったが、ここまで来るとたくさんの人がいた。そのときも7、8人のまさしく老若男女がお百度石の頭を次々になでながらぐるぐると回っておられる。しばし時計で計ってみるとみな早足で一周約25~30秒くらいか。またそれに参加しない参詣者も、今日はぼちぼちだろうが、絶え間なく来られている。

これでは休日ともなるとすごいことになるのだろうなと思わずため息が出たくらい。確かに参道の商店街の店の数と種類の多さを見ても想像がつく。検索したブログの記事では、すごい人出のときで、百回回るのに二時間近くかかったと書いてあったが、さっきの計測で計算すると1時間もかからないので、休日の混雑した光景が目に浮かぶようだった。
石切神社

百度石