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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

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万葉集の庭

今日は、奈良の帝塚山大学での講義の日。終わればすぐに事務所へ戻るつもりだったが、近鉄学園前の駅のホームに上がってから奈良での用事を思い出した。反対側のホームへ移り、新大宮駅へ。奈良市役所での所用などを済ませてから、ついでに市役所の南にある「左京三条二坊庭園」を訪れた。ここは発掘で見つかった奈良時代の庭園の遺構を整備保存したもので、前から見たいと思っていたのだ。

奈良のこういうところはやり方が鷹揚でたいてい入場無料だが、ここもそう。でも無料だと中身もいいかげんかと思うとそれほどでもない。わたしも以前は復元された古代の遺構など、推測が大半でいい加減なものじゃないかと思っていたが、最近、仕事の関連で遺構の調査報告書をまとめて読む機会もあって、どれほど細心ていねいに復元の努力がなされているかということを知った。建築だと確かに柱の大きさや位置くらいは分っても、本体はほとんど形跡がなくて推測の部分も多いが、庭園だと石組や河床の砂利などがそのまま残っているので、一度見てみたいと思っていた次第。

入ってみると、植栽のあり方でかなり様子は変ってくるとは思うが、見事な曲線で描かれた本当に「日本的な」姿の庭園だった。まあ本で読んでいた通りだが、保存された遺構だからか石組みがきわ立っている分、また予算のせいか植栽が凝っていない分、かえって庭の骨格がはっきりしており、わたしにとってはとても面白かった。そして「万葉集」の時代の庭も、やはりというか、すでにこういう景色だったのだと感慨深かった。左京三条二坊庭園

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