
先日仕事で行ったときに立ち寄った、奈良の猿沢池の写真。
当日は三ヶ所を回る予定で、昼前に一件の用事を済ませてから、徒歩で中金堂伽藍の復興工事中である興福寺の様子を見に行き、それから南側の猿沢の池へと降りた。まだ昼食には少し早かったので、しばらく湖畔の手すりに腰かけて休憩をとった。

季節としてはまだ真冬だがそれほど寒くはなく、青空の下で広々とした池の前に出て、日当たりもよかったので、何となくのんびりした気分になったのだ。平日だし季節も冬だからか、池畔の人も少ない。こんなにのどかな奈良の景色は本当に久しぶりだと思い、腰を下ろした次第。
池にはいつもたくさんいる亀たちはいなかった。冬眠中なのだろう。ふと小さな水鳥が近くを泳いでいくなと思うと、突然姿が消えた。水にもぐったのだ。冬だからか、けっこう水の透明度が高く、それほど深くない底のあたりを、黒い影になってぐんぐん進んでいくのがよく見えた。それからずっと向う、池の中央あたりに浮き上がって、またしばらくするとゆっくり近くに戻ってきた。水面を滑るように泳いでいくが、水面下ではけっこうせわしく足を動かしているのが何とも可愛らしい。本では読んだことのある情景だが、自分の眼でまじまじと見るのはこれが初めてだ。鳥の名前を知らないのが残念だった。

自分も最近知ったばかりだが、この辺りは修学旅行のメッカ。シーズンともなれば、各地の小学生がみやげ物を買いに付近の店に集中する。数年前、奈良町で仕事をしていたころのことだが、あるとき、もう夜の七時半ごろだったろうか、工事現場の帰りに近くを通ると、あたりがものすごい数の小学生であふれている。
びっくりして最初何があったのかと思ったが、大人の人たちやバスガイドの服を着た女性も交じっており、口々に何やら叫んで子どもたちに指示を出している。彼らを引率してきた人たちのようだった。無数の子どもたちは、歓声を上げながら勝手にあたりの店に群がっては吐き出されている。ここは夜店のような感じで店がならんでいて、興福寺斜面の暗闇を背景に、店の煌々とした照明がまぶしいくらいに輝いている。
しかもその子どもたちが一校ではなく何校分もいて、どうやらちゃんと時間割があり、この時間帯はどこの学校と決められているようだった。だから池の北側を東西に走る三条通の、少し西のあたりは待っている生徒たちで満員。すでに買い物を終えた子どもたちは、東の猿沢池側の暗がりに押し出されて、そこで互いに買った物を見せ合いながら、まだ興奮からさめずにやっぱりわいわいやっている。なかなかすさまじい光景で、圧倒されたのか、しばらくの間ポカンとして見とれていた。
当日は三ヶ所を回る予定で、昼前に一件の用事を済ませてから、徒歩で中金堂伽藍の復興工事中である興福寺の様子を見に行き、それから南側の猿沢の池へと降りた。まだ昼食には少し早かったので、しばらく湖畔の手すりに腰かけて休憩をとった。

季節としてはまだ真冬だがそれほど寒くはなく、青空の下で広々とした池の前に出て、日当たりもよかったので、何となくのんびりした気分になったのだ。平日だし季節も冬だからか、池畔の人も少ない。こんなにのどかな奈良の景色は本当に久しぶりだと思い、腰を下ろした次第。
池にはいつもたくさんいる亀たちはいなかった。冬眠中なのだろう。ふと小さな水鳥が近くを泳いでいくなと思うと、突然姿が消えた。水にもぐったのだ。冬だからか、けっこう水の透明度が高く、それほど深くない底のあたりを、黒い影になってぐんぐん進んでいくのがよく見えた。それからずっと向う、池の中央あたりに浮き上がって、またしばらくするとゆっくり近くに戻ってきた。水面を滑るように泳いでいくが、水面下ではけっこうせわしく足を動かしているのが何とも可愛らしい。本では読んだことのある情景だが、自分の眼でまじまじと見るのはこれが初めてだ。鳥の名前を知らないのが残念だった。

自分も最近知ったばかりだが、この辺りは修学旅行のメッカ。シーズンともなれば、各地の小学生がみやげ物を買いに付近の店に集中する。数年前、奈良町で仕事をしていたころのことだが、あるとき、もう夜の七時半ごろだったろうか、工事現場の帰りに近くを通ると、あたりがものすごい数の小学生であふれている。
びっくりして最初何があったのかと思ったが、大人の人たちやバスガイドの服を着た女性も交じっており、口々に何やら叫んで子どもたちに指示を出している。彼らを引率してきた人たちのようだった。無数の子どもたちは、歓声を上げながら勝手にあたりの店に群がっては吐き出されている。ここは夜店のような感じで店がならんでいて、興福寺斜面の暗闇を背景に、店の煌々とした照明がまぶしいくらいに輝いている。
しかもその子どもたちが一校ではなく何校分もいて、どうやらちゃんと時間割があり、この時間帯はどこの学校と決められているようだった。だから池の北側を東西に走る三条通の、少し西のあたりは待っている生徒たちで満員。すでに買い物を終えた子どもたちは、東の猿沢池側の暗がりに押し出されて、そこで互いに買った物を見せ合いながら、まだ興奮からさめずにやっぱりわいわいやっている。なかなかすさまじい光景で、圧倒されたのか、しばらくの間ポカンとして見とれていた。
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