
管理建築士講習会に行ってきた。
あの姉歯事件の影響は、いろいろなところに及んでいて、まず建築基準法が改正され、確認申請の手続きが煩雑化、長期化して騒ぎになったのはまだ記憶に新しい。、同時に建築士法にも大幅に手が加えられたが、その結果の一つとして、今日のような管理建築士講習の受講が義務づけられた。
「管理建築士」というのは、「建築士事務所」登録のときに代表として記載される、その事務所でトップである建築士のこと。実務上の統括者というような意味だと思う。建築士が大勢いる組織事務所でも業務上の書類に記載されるのはこの人の名前だけだ。うちのような小規模事務所だとイコール経営者で、名実ともに事務所のトップだが、経営者である「開設者」と管理建築士が別のところもある。建築士制度ができたときに、すでに年配だった工務店の経営者や大工さんなどの人たちのことを配慮したのだろうと思う。この場合は、事務所のトップは「開設者」となるのだろうが、補佐する管理建築士がおれば、当人に建築士の資格は不要だ。
このあたりが、姉歯事件でもクローズアップされたが、業界で「名義貸し」が横行していた理由だ。もともと建築士の数だけ事務所があるわけではなく、管理建築士として登録しているのは、全体からするとほんの一握りでしかない。また昔は「人格に付与された」資格だったそうで、一度受かれば終身的なものだったが、自分がトップでないかぎりその資格を使う機会はない。だから組織事務所に勤務しておれば、大半の人が一生ほとんど眠ったままの資格でしかなかったわけだ。
私も昔勤めていた時に、一度名義貸しの打診を受けたことがあるが、予想以上にアルバイトとしては「おいしい」金額だった。まあ私の場合はすでに独立を考えていたので、丁重にお断りしたが、大きな組織事務所ともなると、眠っているだけの建築士資格はいくらでもあり、終身雇用に甘んじるつもりなら、せっかくの資格を貸さないと損というような状況であった。
だから今回、そのあたりを含め建築士法が大きく改正され、それを周知徹底するために今日のような講習が義務づけられたわけだろう。
しかし、丸一日かかって大学の講義4コマ分くらいの講習を受け、最後には一時間の考査試験まであって、さすがにちょっとくたびれて帰ってきた次第。
あの姉歯事件の影響は、いろいろなところに及んでいて、まず建築基準法が改正され、確認申請の手続きが煩雑化、長期化して騒ぎになったのはまだ記憶に新しい。、同時に建築士法にも大幅に手が加えられたが、その結果の一つとして、今日のような管理建築士講習の受講が義務づけられた。
「管理建築士」というのは、「建築士事務所」登録のときに代表として記載される、その事務所でトップである建築士のこと。実務上の統括者というような意味だと思う。建築士が大勢いる組織事務所でも業務上の書類に記載されるのはこの人の名前だけだ。うちのような小規模事務所だとイコール経営者で、名実ともに事務所のトップだが、経営者である「開設者」と管理建築士が別のところもある。建築士制度ができたときに、すでに年配だった工務店の経営者や大工さんなどの人たちのことを配慮したのだろうと思う。この場合は、事務所のトップは「開設者」となるのだろうが、補佐する管理建築士がおれば、当人に建築士の資格は不要だ。
このあたりが、姉歯事件でもクローズアップされたが、業界で「名義貸し」が横行していた理由だ。もともと建築士の数だけ事務所があるわけではなく、管理建築士として登録しているのは、全体からするとほんの一握りでしかない。また昔は「人格に付与された」資格だったそうで、一度受かれば終身的なものだったが、自分がトップでないかぎりその資格を使う機会はない。だから組織事務所に勤務しておれば、大半の人が一生ほとんど眠ったままの資格でしかなかったわけだ。
私も昔勤めていた時に、一度名義貸しの打診を受けたことがあるが、予想以上にアルバイトとしては「おいしい」金額だった。まあ私の場合はすでに独立を考えていたので、丁重にお断りしたが、大きな組織事務所ともなると、眠っているだけの建築士資格はいくらでもあり、終身雇用に甘んじるつもりなら、せっかくの資格を貸さないと損というような状況であった。
だから今回、そのあたりを含め建築士法が大きく改正され、それを周知徹底するために今日のような講習が義務づけられたわけだろう。
しかし、丸一日かかって大学の講義4コマ分くらいの講習を受け、最後には一時間の考査試験まであって、さすがにちょっとくたびれて帰ってきた次第。
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