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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

春よこい

今日もまた寒い一日だった。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があって、毎年、本当にそうだと感心するのだが、今年は、関西の春を告げる「お水取り」はもちろん、彼岸まで終わったのにどういうことだろう。今日は仕事で朝から千里まで行っていたが、雪がちらついた。地震に震え上がった人々の心が、今なお上空に凍てついているかのようだ。福島の原発はまだまだ予断を許さないような状況だし、汚染の進行も底がしれない。TVでも震災関連は辛いニュースが多い。

下は今朝の電車の中で、久しぶりに開いた岩波新書の「芭蕉句抄」で心にしみた句。これがこんなにひびくときが来るとは本当に思ってもみなかった。「子におくれたる人の本(もと)にて」という前書きがついている。

しほれふすや世はさかさまの雪の竹

でもその中で、静かにしかし確かに春は始まっている。朝のウォーキングでは、ユキヤナギ、モクレン、ジンチョウゲなどはいつのまにか満開に近い。下は今朝、千里で撮った写真だが、おそらくモモの花だろう。空の青色が目にしみるようだった。
北千里の桃の花

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地震そして辛夷の花

地震後の経過は予想以上にひどい。いつも自宅で昼食をとるが、今までつけたことはなかったTVを見るようになった。原発の事態は悪化するばかりで、もはや終わってしまった被災地の様子など脇に追いやられている気がするくらい。それだって辛いニュースが大半なのだが。

震災後5日目になるが、16年前を思い起こすと、たしか長田の火事はまだ続いていたのではなかっただろうか。私は多分、被災地の中をひたすら、ただただやみくもに歩き回っていたころだと思う。まだ必要な情報や体制がまったく整わず、ほとんどが大変な、そして悲惨な話しの聞き手としてのボランティアだった。その惨状の記憶も痛切なものがあって、だから今回のTVも見ていて正直本当につらいところがある。CMになって暖かくホッとするような気分になったのは初めてだ。

昨日から冷え込みが強いが、当初から北の地方だからあのときの神戸の気候とあまり変らないのではと思っていた。だから余計に記憶がダブってくるところがある。

被災された方々には、本当に心よりお見舞いを申し上げます。

こぶしの花2011
朝のウォーキングは今も続けている。でも、神戸の時のボランティアから一旦、あまりにも平常な大阪に戻った時に感じた激しい違和感は忘れられず、どういったらよいかよく分からないが、何か一種罪悪感のようなものを感じながら。

そのウォーキングの途中で今日撮ったコブシの花の写真。最近はコブシの街路樹も時々見るようになった。でも事務所裏の公園のはまだまだだが、この通りのは日当たりがよいからか、蕾が膨らんでいるなと思って歩いていたら、この木に出くわした。一時はみぞれも混じるような厳しい天候だったが、ようやく今年初めての確かな春に出会った感じがした。花なら梅の花は見ていたが、梅だとまだまだ冬の中という気分が強い。寒気の中だったが、自分にとっては今年の春の始まりを告げてくれる景色だと思い、引き返して携帯のシャッターを切った。

ただ自分でもどういうことかよく分からないが、なぜか痛烈に思ってしまう。
もう少しで春だったのに・・・!!と。

東日本大震災

大変な地震だった。とはいえTVとか新聞などで見ているだけだから現地の実感とはほど遠いだろう。ただ16年前の阪神大震災のときは、三日目に現地に入ったので、ああいう事態にまたなっているんだという推測は多少できる。

地震があったときのことを記録の意味で一応書いておこう。
事務所でスタッフと打合せをしているところだった。打合せテーブルの図面を見ながら考えていたら、ふと目まいがしていると感じた。自分がゆっくりと揺れているようで、気分が悪くなるように感じたのだ。これはいかんと思い、立ち上がってしっかりしようとしたら、スタッフのG君も変な顔をしている。どうやら目まいではなくて建物が揺れているんだと分かった。でも窓の外を見ると、歩いている人は見えるが、挙動にとくに異常はない。おそらく気がついていなかったのだろうと思う。

地震と分かってからも微細なゆっくりとした揺れはなかなかやまず、下へ降りて外へ出ようと声をかけた。廊下に出ると、他の事務所の人も二人出ていて、地震のことを話されていた。1階に降りると管理人さん夫妻が出ていて、外から部屋の中のTVを見ながら、岩手やそうやと言うのが聞こえた。びっくりして、あんなところの地震がこっちまで伝わるとは、これはとんでもない地震なのかもしれないと空恐ろしくなり、揺れがほぼやんでから事務所に戻り、あちこちに連絡を入れた。とりあえず思い当たるところはみな無事だったようだが、それは肉体的なことで、建物やインフラはただで済んではいまい。たくさんの亡くなられた方々にはご冥福を祈るしかないが、助かった人たちも大変で、それが本格化するのはまだまだこれからなのだ。

びわ湖バレイ2011

ようやく先週末に仕事の山を一つ越えた。自分にとっては初めての種類の建物で、思っていたよりもはるかに難航し、予想外に高く入りくんで、とても複雑な峰だったと思う。だからようやくという感じでほっとしているところだ。ただその間にたまっていた雑用もあって、今週もまだその余韻が続いている。

さてこの日曜日に行ってきた日帰りスキーについて少し書こう。上に書いたように先週は週末まであわただしく過ごしたが、当日は朝六時半に起床。ボーイスカウトでカブ隊の活動につきあったのだが、電車の予定が車に変更になり、少し時間も遅くなって7時半に森之宮に集合。二台の車に分乗して出発した。目的地は滋賀県のびわ湖バレイ。

名神を京都東インターで降り、湖西道路を北上したが、この道は今は無料だし、結局一時間半ほどで着いてしまったのは正直驚いた。前回の団会議での計画説明で隊長から、今はJRの「シュプール号」が無くなってしまってと聞いていたが、これではさもありなんという感じだった。ただ今年ももう最後という時期だからか、駐車場はほぼ満杯の盛況だった。

新しい団委員やリーダーの人たちは、昔少しやったきりの久しぶりのスキーで、私も下手だし、達者なのは隊長のH氏だけということで、負担が集中して申し訳なかったが、まあ天候にも恵まれ、子どもたちには楽しく印象的な一日になったと思う。

翌日、スタッフに少し焼けましたねと言われ、まったく意識していなかったので、思わず昨日の湿った雪の感触と、大きく広がっていた上空の景色を思い出した。

びわ湖バレイ2011