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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

今年のお盆

先日のお盆の話の続き。
最初に書こうと思っていたことが、夏キャンプのことを書き始めて長くなり、尻切れトンボになってしまったので、冒頭のお盆の感想のことが分かりにくくなってしまった。

印象的な盆になったというのは、8月に入り、まず長崎や広島の原爆忌があって、盆の最中には戦死者の慰霊祭があった。いつもならあまり印象にも残らないこれらの行事の記事やニュースに、今年は注目もし、その意味について考えさせられ、とにかく心に応えたということだった。もちろん3.11の地震と大津波、そして引き続いてあらわになったフクシマの惨状という一連の悲劇が大きな背景になっているわけで、「鎮魂」や「慰霊」というような言葉が、そのままの意味で、直接的に心に響いてきた。今年の夏のこういう色合いは、もはや死ぬまで私には忘れられないだろう。夏は鎮魂と慰霊の季節として毎年、回想し、送る火のゆらめきとともに思い出すだろうと思う。

そしてそういう雰囲気の中で目覚めに聴いたヒグラシの大合唱は、本当にこの世のものとは思えないようなものだったのだ。

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キャンプおおさか

お盆も終わろうとしているが、今年はこれまでにはなかったような雰囲気で、自分にとっても印象的で、忘れられないような盆になった。

まず自分のことから書いておこう。前半12日からは二泊三日で、いつものようにボーイスカウトの夏キャンプの奉仕に行ってきた。今回はボーイ隊。ただ7月になってから急遽予約していたサイトを変え、すでに予約はどこも満杯で、かろうじてとれたのが大阪連盟のボーイスカウト専用のキャンプ場「キャンプおおさか」。それも普段はあまり使われていない第二サイトになった。

私にとっても何回も行ってすでになじみのある場所だが、よく考えてみると、意外にもどうやら泊まるのは初めて。以前、初冬の落葉の写真をここに載せたことがあったが、そこが第二サイト。そのときは、落葉樹はすでに裸で、地面は落葉のベージュのパステルカラーでおおわれ、森の中も明るくすがすがしい雰囲気だったが、さすがに盛夏となると、蚊も多く、様相がまったく違っていた。

初日は現地に朝9時すぎに車で到着。第二サイトに泊まるスカウトたちの森があまりに薄暗いというので、木を多少間引いておいてほしいとの要請だった。スカウトたちは昼前に歩いて登ってくるが、彼らが昼すぎからテントの設営にかかる前にすまさなくてはならない。

一緒に行った副団委員長のT氏とさっそく作業にかかったが、道具は小さな手斧と、やはり小型ののこぎりしかなく、立ち木を切るのは生まれて初めてということもあって、ちょっととまどった。目通り直径15~25センチくらいのを6、7本だったと思うが、生きていると思うとさすがに最初はちょっとためらわれて、軽く手を合わせてから切っていった。

切ったはいいが、それ以上に大変だったのがそれらを片付ける作業。昼前からは、やはり奉仕に来てくれたベンチャースカウト達も手伝ってくれたが、夢中でやっていて、このままやりすぎると危ないと気がついた人がいて、休憩、昼食をはさんだ。

まあこれまでに熱中症にやられた人の記事を読んで、どうしてそこまでなるまえに、休むなり何か手を打たなかったのかと思っていたが、コンを詰めていると、そういうのを忘れてしまうことがあるのを自分でもよく理解できたのは大きな収穫だった。ただこの作業で体力をかなり使い果たし、初日のあとは食事の用意などでも動きが鈍く、それで精一杯だった。とにかく自分がこんなに汗をかくとは信じられなかったほどの汗が出た。

さて忘れられないのは、翌日の朝。

大きく外気に防虫ネットで開かれたテントで、簡易ベッドの上に寝たが、風が吹き抜け、今までのキャンプの中でも最上の寝心地だった。ただ深夜12時ごろ、朝5時半にアラームをかけて寝たが、早くも5時前に目が覚めた。あたりはすでに明るく、最初はもうろうとしてどこにいるかも分からなかったが、とにかくあたりにぎっしりとたちこめていたのは、ヒグラシの大合唱の声また声。

高まってはやみ、大きくなっては小さくなり、すぐ近くの激しい声に、はるかに遠いのがこだまのように混じりあって本当に見事な輪唱そして合唱だった。ぼやけた意識のなかで一瞬頭をよぎったのはなぜか「あの世」のこと。はっきり目が覚めてからもそのことは頭を離れず、ベッドに座ってしばらくは茫然として、激しく鳴きしきる、あまりに美しすぎるようなその声に聴きほれていた。

長くなった。書こうと思ったお盆のことはまた次回にします。

暑中お見舞い申し上げます

もう先々週のことになるが、今頃では珍しい強くて大型の台風が来るというのでマスコミをにぎわした。近畿地方にもかなり接近するというので少し緊張したが、結局、和歌山と四国の間の紀伊水道の南部をかすめただけで、大阪には大した影響もなかった。まあここを入ってこられると大変なことになる。

そのおかげか、それからしばらくは涼しい気候が続いた。七月の中旬以降というと関西では、祇園祭や天神祭りなど、いつもなら梅雨明けそして猛暑の幕を切って落とすような盛夏の行事が続く時期だったので、かえって暑さがましなのが印象的な年になった。

さて、今も朝のウォーキングは続けているが、さすがに毎日とはいかない。雨も多かったし、体力もいるので二日にいっぺんがせいぜい。何より思いっきり汗だくになるので、早起きして出て帰ってから、吹き出す汗が止まるまでしばらく待ってシャワーを浴びる。

昨日も歩いたのだが出勤後、昼前から近くにある檀家寺で住職の葬儀があったので参列してきた。待合の脇にあったサルスベリが、濃いピンク色の花房を豊かにつけて満開だった。曇天だったものの、屋外で一時間半、ワイシャツは汗にまみれ、終わると少しだが脱水症状のような気分になって、帰途スポーツドリンクのペットボトルを買った。こういうのはわざわざ買って飲んだことは初めてだが、朝から水分は十分すぎるくらいとっていたので、塩分も欲しいような気がしたのだった。

いよいよこれから夏本番を迎えます。
気候がどう猛になってきたような昨今、皆様くれぐれもどうかご自愛を。そして東北地方の夏はそれほど知りませんが、少なくとも向こうでは、今年はどうかあまりきつい夏にはなりませんように。