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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

2012大晦日

いよいよ大晦日。2012年ももうあと数時間を残すだけになった。

今年の年末は、最近では珍しく飲み会は少なかった。昔のレーモンド時代の仲間で集まる恒例の「赤垣会」は、いつも声をかけてくれる主催者といってもいい東京の岸君が、自宅の建替中で、工事が年末に間に合わず歳を越すそうで、春に延期になった。あと仕事の忙しさと日程も合わずで、建築家仲間の忘年会も欠席。大学の同窓会も仕事の都合で行けなかった。ボーイスカウトのも、選挙のおかげで新年会になった。だから今年は正式?な忘年会は一回だけで、最終日にスタッフたちに、青年海外協力隊に志望して福島県で訓練を受けてきた元スタッフのG君を加えて、内輪だけで好物(私のだが)のふぐを堪能した。G君は正月早々にはアフリカに旅立つ。きっとよき旅であらんことを。

さて最後はやはり恒例で音楽のことでしめくくろう。

ここにも書いたが、秋になってPCのスピーカーが壊れてしまったので買い替え、音楽を聴く環境が大きく変った(休日にしか聴かないが)。たまたまだがその少し前に久しぶりにCDを買っていた。二枚組みのバッハの「ブランデンブルグ協奏曲」で、シャイー指揮のゲバントハウス管弦楽団のもの。これを聴いて昔のレコードの記憶が久しぶりにまざまざとよみがえってきて、その後スピーカーの変化もあって、それからは何枚も買った。

今年の一枚をあげるなら、自分にとっては断トツの大差でリヒターのバッハ「ミサ曲ロ短調」。これはまあいろんな意味で圧倒的なものだった。聴いていると滝に打たれているような気分になり、本当に気が遠くなりそうになる。

今聴いているのはそれではなくて、やはりバッハの「クリスマス・オラトリオ」。ここに声楽曲のCDを何枚も買ったことを書いたが、その後しばらくして買ったのが、このCD。ガーディナー指揮でイングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏。モンテヴェルディ合唱団。

実はこの曲のCDを幾度か探しに行っていて、よいのが見つからず、しかたなくその都度他に目に付いたものを買っていたのだった。昔から手元に欲しかった曲だが、レコードでは結局、機会がなかったので、買ったときにはようやく自分のところに来たかという感慨があった。

今かけているのは二枚組みの一枚目。三部まで入っている。もちろんドイツの教会の暦などまったく知らないが、解説を読むと一部から三部は、毎日一部ずつ25日から27日にかけて演奏されるもの。CD2に入っている、以降の4から6部は新年の指定があるので、また年明けにでもあらためて聴こうと思う。

来たる年が本当によき年でありますように!!

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今年も終わり

ついに12月も終わろうとしている。今年は自分というか、自分の事務所にとって、本当に変化の年となった。去年の今ごろ、こういう事態になろうとは、はまったく想像の埒外(らちがい)だった。

まあ前半は落ち着いて静かなペースだったが、夏前から突然仕事が忙しくなり、9月から10月にかけてスタッフが入れ替わり、人数も増えた。それから後はペースが上がるばかりで、年末に入ると激務が続いて最後はヘトヘトのありさま。今日も仕事をしていた。まあ明日からは休むつもり。

さて今年を振り返っておこう。上に書いたことを別にすると、事務所としては、奈良の「大安寺護摩堂」の落慶があった。詳細はここでは書けないが、本当にこういう伝統建築を自分が手がけるようなことになるとはという意味で、深い感慨があった。また道程は本当に苦しかったが、何とか自分のものにしてやり抜くところまではできたという意味でも、自分にとっては記念すべき仕事になったと思う。

私事として特筆すべきはやはり7月の富士登山だ。なかなかの悪天で雨中だったこともあるが、今思い返しても半信半疑のような感じがある。11月に東京の富士見坂で富士山を見たときも、本当にあそこまで行ってきたのか、どうも信じられないような気分だった。

その次にあげるとすれば、その東京行きで訪れた自由学園だろう。他のところには書いたが、ライト氏の建築に初めて本当に出会うことができたという感激が強く、今でもそのときの興奮の感情は容易によみがえってくる。

社会的なことで言えば、山中教授のノーベル賞受賞は、氏の人柄もあいまって、心からうれしく、日本人としても素直に誇らしいと感じられるできごとだった。あらためて、おめでとうございます!と遅ればせながらここに書いておきます。

恒例の音楽のことはまた明日にしよう。