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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

コデマリの花

コデマリ2013

昨日と同じく事務所裏の公園に咲いていたコデマリ。通りかかると見事な満開で思わず写真に撮ったが、陽光が強くガラパゴス携帯では露出がちゃんと合わなかったようだ。

でもここは事務所の窓から見えている藤棚とは違い、少し奥に歩いて階段を登った中段の一画。藤棚はビルの3階にあるこちらのは窓からは見えているものの、近くまで寄らないと咲いていることに気がつかない。それに比べてこちらは見えていれば分かるだろうが、残念ながら鍵の手に曲がった奥の場所なので、咲いているときに行かないと分からない。自分の好きな花なので、もうずっと以前からこの場所に植えてあるのは知っていたが、少なくとも去年は見た覚えがなく、別の植物に植え替えられたのかなとか思っていた。

でもどこか季節がおかしい。私の記憶では、この公園にあるこの手の植物は、春になってまず最初にユキヤナギが真っ白な花をたわわにつけ、しばらくしてこのコデマリ。五月近くになってヤマブキが開くという順番だったと思うのだが、写真の左手に続く緑はヤマブキで、ここ以外の場所のを見ても、花はもはや終わりかけだ。樹種によって花の開くきっかけが、日照時間であったり、温度変化であったりいろいろあるようだから、そのあたりが原因だろうか。ちなみに画面下ぎりぎりに二つある黄色い花はタンポポ。他の場所では綿帽子になっているのもあった。まあヤマブキも八重の花の種類なので紛らわしいが、この三種の取り合わせにはちょっととまどってしまった。専門家の目から見るとどうなんだろうか。

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藤の花

フジの花2013

事務所裏の公園にある藤棚のフジの花。今朝、事務所に来る途中で撮ったもの。毎年、この花を見たいと思っているが、いつも気がつくとほとんど終わった後で、こういう咲き誇った景色を見るのは多分初めてだ。天井全体に垂れ下がる花々はなかなかみごと。中へ入ると甘い香りが漂う藤色の鍾乳洞だ。ただ花房が、か細い感じなので、数日すればもっと豊潤で華やかな感じになるのかもしれないが、あるいはこのくらいがこの木の個性かもしれない。まあ今まであまり見たことがなかったのでよく分からない。

フジの花が咲けばもはや春も盛りのはずなのだが、昼前から曇天で風が強く、昼過ぎからは大粒の雨も落ちてきて、今日も肌寒い。早く春も盛りという気候になってほしいが、今度は一転、連日の夏日とかいう事態になるかもしれない。そんなことを思わせるくらいに、どうも落ち着かない不安定な今年の春。

ハナミズキの花

ハナミズキ-2

今日撮った写真。家の近くのマンションの敷地角にあるハナミズキの花。咲いてからもう一週間以上なるだろうか。けっこう花期が長い。4,5日前だったか、仕事の後で少し飲んで遅くなって帰ってきて、ふと上を見ると何とも見事な紅葉の枝葉が広がっていてびっくりした。でも考えてみると家の近くにこんな大きなモミジはなかったはずで、何より季節が違う。よく見ると、モミジではなくてこの花だった。酔っていたせいもあるかもしれないが、夜のうす暗さの中では本当に真っ赤に見えた。

ハナミズキ-1

上は、最初のと反対側から撮った写真。向こうのマンションのツツジも満開になっている。

でも今年は4月の下旬になってもうすら寒い日が続き、サクラは少し早い程度だったが、いつもなら五月の連休あたりが見ごろというツツジの名所が、それまでに花が終わってしまいそうとかいう記事も新聞で読んだ。いつもの年とはかなり違う展開で、私事仕事ともに忙しかったのもあるが、どうも今年の春は印象が鈍いというか調子が出ないような感じ。その中でこのハナミズキだけは、いつにもまして鮮やかに花をつけているのがとても印象的。

実は昨日、息子の就職先がほぼ決まったという連絡があった。おめでたい、おめでとうと言ってよいことだ。でも他にもまだここには書けないが、自分にとりもっと重大な変化がありそうで、ただしこちらはあまりおめでたいことではない。そういう意味もあって、季節の変遷ということにあらためて感慨深いものを感じるのかもしれない。これから、連休が終わればまもなく梅雨、それから夏へと続いていくのだが、さて今年はどんな一年になっていくのだろうか。

ソテツ

ソテツ
今日、歩いている途中で撮った写真。タイトルはソテツとしたが、卒業した中学校の中庭にあったソテツはもっとずんぐりしていたように思う。桂離宮や二条城にもあったように思うが、大きくはあってもこんなに高くはなかった。せいぜい写真の右側のくらいではなかったか。ここは産婦人科の病院で(そこに用事があったわけではない。通りかかっただけ。念のため)そんなに広い庭ではなさそうだが、廻りに高い建物がなく(手前も駐車場)、日当たりは抜群で、他に高い木もないので悠々と育ったようで、あたりを払う偉容がなかなか見事で写真に撮った。

ソテツかどうか不審だったので、帰ってからWEBで調べてみたが、やはりよく分からなかった。まあ大体この手の樹木は、仕事で植えるような機会はなかったし、中学校の中庭にあったのが、姿形もなかなかもの凄く、ただでさえ狭くて暗い場所を占有していて、全体に陰鬱怪異(いんうつかいい)で、あまり良い印象は残っていない。嫌いすれすれくらいに、好きな樹木ではなかったということだ。だから、同じような種類としてシュロやヤシなどもあるが、南洋風の樹木というくらいで、ほとんど区別ができない程度の知識しかない。

調べると、ソテツはソテツ科で、ヤシ科にはシュロも含まれる。葉の形からシュロではないと思ったが、ソテツでないとしてヤシ科に適当なものも出てこない。とりあえずの結論はやっぱりソテツ。でも左側のはすっくと立ち上がって葉振りも大きく、「亭々」という形容をしたくなるくらいになかなか男前の姿をしている。ちなみに雌雄異株(しゆういしゅ)なので、男女の別はあるが、これが果たして本当に雄かどうかは知らない。