松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

2014大晦日

今年もようやくあと10時間ほどを残すのみとなった。今年のまとめを書いておこうと思う。まず、もう一年近く過ぎたが、1月の末に母が亡くなった。これはやはり自分にとってはかなり大きな出来事で、仕事も大変な時期だったから忙しさなどにしばらく紛れていたが、秋ごろになってようやく本格的に心の奥底に応えてきた感じがある。

次に自分にとって大きかったのは、ボーイスカウトの所属していた団が8月でほぼなくなってしまったことだ。残っていたスカウトたちも移籍し、団の登録も来春まで。もう数年前からまもなくとは分かっていたが、いざ現実になってみるとやはり残念としかいいようがない出来事だった。

特筆すべきことはまったくの私事ばかりで恐縮だが両方とも非常に重い出来事で、自分の人生にとってとても大きな変化だったのは間違いなく、重要な節目の年となったのだろうと思う。

そしてこれらによってとくに週末の過ごし方が少し変わった。仕事は大きな現場が進行中で夏前からは極度に忙しくなったが、それにもかかわらずまさに読書の秋をすごした。

きっかけは塩野七生氏の「ローマ人の物語」だった。二ヶ月ほどかけて一気に全巻を読み終えた。休みになるたびに寝る間も惜しんでひたすら没頭して読んでいた記憶がある。感想は長くなりそうだしあらためて年明けにでもと思うが、それからは、塩野氏のものを含めてヨーロッパ史に関するものを図書館で手当たりしだいに借りてきて読んだ。おびただしくたくさんの人たちが、偉大な人たちからまったくそうでもない人たちまで、とにかく次々に生まれては死んでいくのをひたすら見つめていたような気がする。

あと書いておくとすれば、これも家庭のことで、長男が就職して家を出たこと。これで子どもたちは二人とも家からいなくなり、子育てからようやく完全に解放されたことになる。だからこれもやはり人生の節目と呼んでよい出来事だったろう。

ということで、仕事では最後の最後まで息を抜く間もないような忙しさで、休みに頭から滑り込んだような終わり方だったが、何とか今日の大晦日までたどりついてこれを書いている。

書きながら聴いているのは今年もバッハのクリスマス・オラトリオ。ただ去年のイギリス人たちではなくて、ドイツ系のN.アーノンクール氏のもの。古楽器演奏で著名な人だが、今まで彼の演奏は、金管の高音がきつすぎるように感じあまり好きではなかった。でもこれを聴いていると、確かにまだ少し野卑なところもある古いヨーロッパ音楽のたたずまいが、なお盛大だったキリスト教の神の祝福と一緒になって聴こえてくるようにも思う。

来年こそきっとよき年でありますよう

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