

久しぶりに山に登ってきた。場所は滋賀県の金勝(こんぜ)アルプス。名前は大げさだが、ピークの竜王山でも標高600mほどだから、登山とか言うと笑われるかもしれない。参加は結局男3人女性1人の4人だけだったが、「低登山部」というサークル?の最初の試み。上は登る途中で撮った写真。琵琶湖がよく見えている。雨模様で中止かと思っていたら決行になり、頂上付近で少し降られて雨具を出したが、まあ天気はもってくれたし、低めの気温で歩きやすかった。

これは途中の岩場で、ここの山は露出したこういう花崗岩の岩がいっぱいある。前日の雨で登山路もせせらぎ状態で、ここではそれが岩の上をなめるように伝っている。あたりの地面は大きなシダで一面に覆われ、うっそうとした感じさえあったが、ちょうど新緑の時期なのか、みずみずしい浅い緑色が目の覚めるように旺盛で、なんとも印象的だった。

ピークの竜王山頂上は景色はあんまりよくなく、時間もおしていたのですぐに引き返したが、降りる途中で景色を見ていて見つけたのが下の写真。確か神慈秀明会という新興宗教の団体の本部だと思う。左の棒状のものが鐘楼で、建築家I.M.ペイ氏の設計。右のは本堂だったか、こちらは日系人の建築家ミノル・ヤマサキ氏の設計だったと思う。ヤマサキ氏というとすでに故人だが、悪夢のような9.11テロで倒れたあのニューヨークのツインタワーの設計者だ。ペイ氏はルーブル美術館のガラスのピラミッドの設計者でもある。
そしてさらにあそこにはミホ・ミュージアムと言う民間では質・量ともに稀有な規模の美術館があり、その設計もペイ氏だ。建築もすばらしいが、所蔵品にもそれこそ目をむくようなものがふんだんに集められていて、わたしは今までに2回行ったが、圧倒されるようなすばらしい内容だった。地図で近いのは知っていたがまさか見えるとは思わなかった。

実は当日の夜は、以前いたスタッフのG君が2年間の海外協力隊の任務を終えアフリカから1月に帰国していて、その報告会だった。
で帰路は少しペースを上げたが、朝が遅めだったわりには、よく(しっかり)歩いたと思う。それなりに険しい場所や隘路もあり、バリエーションに富んだなかなか面白い山道だった。私は甘くみていてボーイスカウトののりで運動靴で行ったが、トレッキングシューズを履いていくべきだったと思ったくらい。まあアルプスの名は伊達ではないかもしれない。
ただ朝が遅かった上に次の予定があったせいもあるが、途中の休憩が大人だけなので、どうしても短めになる。ボーイスカウト活動だと、リーダーが子どもたちを遊ばせたりしていて、われわれ裏方はけっこうのんびりできたのだが。私より少し下の女性だが山登りは初めてというKさんには、さすがにちょっときつかったかもしれない。
山までの往復は車だったが、名神はすいていたのに阪神高速が事故渋滞で、予定よりも1時間ほど遅れて会場に到着。G君お手製のアフリカ料理の肉を堪能し、のどにこたえられないようなビールの乾杯で始まり、お酒も大いにすすんだ。彼の報告もパワーポイントでしっかりまとめてあって、久しぶりに建築の議論?もはずんで帰りは午前様。楽しい一夜になった次第。

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