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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

濠の水

先週?(5日が月曜の週)後半は梅雨入りで雨が多く、今週(13日月曜の週)の月曜も雨で、火曜日からまたウォーキングに出た。少し間があいたので冬の青屋門のコースをとったが、東外濠ではまたカモ1羽が手すり外の岸壁上でうずくまっていた。

でもそんなことより、びっくりしたのは水の透明度が格段に増し、水中が本当によく見えたことだ。まあ人間の目というのはいいかげんなものだというのはよく知っているつもりだ。注意を向けたら確かによく見て分かるのだが、そうでないと注意をひくためにかなり派手な色使いをしてあっても、「見えない」、「見てくれない」ものだ。

だから、そのあとも歩きながら落ち着いて考えてみたが、やはり冬の間、こんな見え方はしていなかったと思う。まあこれから一年を使って観察してみようと思うが、いまも不思議な感じがずっと残ったまま。

それからも数日同じコースをとったが水中の景色は同じような状況だった。雨が多かったのは認めるが、それだけであんなに変わるものなのだろうか。いまは夏前の季節で冬前ならともかく、これから大半の生物たちは、繁殖も含め一年で一番旺盛に活動する時期だ。彼らの餌になり、水の透明度に影響する藻やプランクトンなどの微生物も同じだろうと思うので、不思議な感じが抜けない。

さて最初に見てびっくりし、透明度が一番分かるのが、自分のコースでは東外濠の南部。水深が浅いのだと思うが、水底に密生している水草から、ときに長い茎が上に伸びたりしている景色がゆらゆらと見える。最近はやりの水槽の景色を思わせるような美しさで、わたしはプラトンのティマイオスだったかの、上空から地上を眺めた景色の叙述を思い出したりした。

そしてその中にたくさんの小魚が遊ぶようにゆっくりと泳いでいる。たいてい5センチくらいだろうか。さすがに魚種までは分からない。頭で考えるとブルーギルなどの外来種が多そうなのだが、そうでないことを祈りながら見るのでフナなどに見えたりしているのかもしれない。

カメは東の外濠だけで5~10匹くらいは見る。これはたいてい見分けがつき、残念ながらミドリガメがほとんど。この前一匹だけクサガメかイシガメみたいなのを見たが、それもあまり確かではない。あと大きなコイもいる。初日に東の外濠で黒々とした50センチ以上もあるのがゆうゆうと泳いでいるのが見えた。

あと水面を近くで望めるのは東の内濠だが、ここには錦鯉がいる。大きさはさっきのと同じようなものだが、多少遠くても白や赤の派手な色なので遠めにも分かる。

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東内濠のカモの夫婦

東内濠のカモ20160606

大阪城公園への今朝のウォーキングで撮った写真。場所は青屋門を入ったあたりの内濠。前回に書いたこの濠にいた2羽のペアと同じだと思う。驚いたことに、今朝は岸の手すりのすぐ外にいた。すぐ脇を通ったが以前の東の外濠のペアと同様、まったく動じず、こっちがびっくりしたくらい。ここは手すりの前に植栽がなく、本当にすぐ脇まで近寄れたのでこんな写真が撮れた。

前回に体色が白いオスと書いたのが手前のカモで、外濠のペアのオスとは雰囲気がまったく違うし、身体も多分一回り以上大きい。でもとりあえず今のところ手元の資料では種類不明だ。また分かったら報告しよう。

ちなみに東外濠には今日はカワウが1羽いて、こちらの岸ぎりぎりで泳いだり潜ったりしていた。双眼鏡を手にし三脚のカメラを置いた人もすぐ近くにいたのだが。でも今ごろになって、なんでこんなにみんな人慣れしてきたのか本当に不思議だ。

さて内濠にはもうほかの水鳥は見当たらず、玉造口を抜けて南の外濠へ出ると、今朝は前回の写真で右手の東側にいたカワウの3羽ともおらず。今日はいないのかなと思って南側へ回ると、1羽が同じような場所にいて羽根を広げて乾かしていた。そのときにはまだ東面の方が日差しが強いように思ったが、自分の場所をきちんと定めているのだろうか。

大阪城公園のカワウ

昨日の補足。大阪城公園へのウォーキングで見た南外濠の今朝の景色。カワウが昨日と同じく4羽、石垣の東南角付近ににとまっていた。

大阪城のカワウ201606-2

下が上の部分拡大だが、まず真ん中の丸で囲んだ2羽が夫婦だと思う。両脇のもそうだと思うが、昨日は仲良く左側、南面の石垣裾にいたのだと思う。肉眼ではもっとよく見えているのだが、ガラ携だとトリミングできず、PCに送るときに縮小されてしまうのが残念。この角付近に集まっているのは、おそらく天空がもっとも広く見えるところだからと思う。

大阪城のカワウ201606-1

「おっ!お日さんが照ってきたやないか。わしはあっちの東側に行かしてもらうで。そんなん誰のなわばりて決まってるわけやないのやさかいな。」ということで東に移った旦那さん?は羽根を開いて思う存分日光浴のまっ最中。

真ん中の夫婦は「えらいやつが来たで。マナーちゅうもんを知らへんやつは、ほんまにどうしようもないな、おかん。せやせやほんまや。ほんまにこういうやからはかなわんわ。」とかしゃべりながらも圧倒されて呆然と眺めているだけ。南(左側)の奥さん?は、自分たちの居場所にとどまってひたすら心配顔で旦那の帰りを待っている・・・ようなところなのだろうか?

あと今日もまた冬のコースをとったが、東外濠にはカモが1羽だけポツンと浮かんでいた。一昨日のペアの片割れだろうか。次に青屋門をくぐって東の内濠に出ると、珍しく2羽のカモが優雅に泳いでいた。ペアだろうが、身体の大きなオス?は体色が白くて初めて見るような種類だった。

シモツケの花

あっという間に5月が終わってしまった。5月は週末ごとにけっこう大事なイベントが続き、連休が明けてからは、なんとなくあわただしい気分ですごした。

シモツケ201605

写真は今朝のウォーキングで撮ったもの。大阪城公園でいつも軽い体操をする場所に咲いていたシモツケ。比較的地味な雰囲気だが、穏やかながら少し荒れてひなびた感じもある。昨日から気にはなっていて、日本的で落ち着いた山野のたたずまいを醸し出していてなかなか美しいと感じシャッターを切った。でも写真では残念ながらそういう風情は飛んでしまっている。言い訳だが、まあガラ携のカメラだし、ついでに撮るからしかたがないと書いておこう。

これは低木だが、同じような花でシモツケソウというのもありそちらは草本。でもそれは葉がモミジのように裂けているので分かる。と知ったようなことを書くが、実はさっき調べたばかり。造園植物としても有名で、いまあちこちで咲いているが、それらはもっと濃い紅色だったりして、何となく自然な感じから遠く、それほど好きではなかったので、よけいに新鮮に感じたのだろうと思う。

さて鳥たちだが、今朝、濠でいたのは南の外濠だけ。昨日と同じく石垣の南東の角のところ付近の水面近くで、東側に2羽、南側にも2羽カワウがいた。南側のは昨日は1羽と書いたが、もう1羽見落としていて昨日もいたのかもしれない。両方とも夫婦の雰囲気だった。

それから体操の場所に着くと、目の前の水面にもう1羽(そこからは見えないさっきの石垣東面の1羽かもしれない)いて、石垣面よりはよほど近いので、ゆうゆうと水面を泳ぎ回る姿がよく見えた。

また昨日も書いた桜林のずっと奥の方に、ツグミかムクドリのような大きさの鳥たちが地面をついばんでいるのが見えた。さすがに遠くて種類までは分からなかったが、スズメの大きさではなかった。やはり陸上でのバードウォッチングとなれば、望遠レンズか双眼鏡くらいは持っていないと無理のようだ。