FC2ブログ

松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

平成も終わり

まもなく3月が終わろうとしている。あさって新年号の発表らしいので、平成も終わるということになる。

さてこのブログも1ヶ月に1回のペースになってきたが、今月は、10月に上がる予定の消費税のおかげで、かけこみ契約に向けての作業に追われ、いろいろあわただしくここを開く余裕もなかった。これは、3月中に結んだ請負工事契約は、10月以降、あるいは来年の竣工でも消費税は8%という特例があってのことだ。実施設計を詳細に詰めている余裕までとてもないので、基本設計図をもとに概算工事費をはじいてもらっての工事契約だ。

だから仕事以外となると読書が主で、それを書いておこう。まずは司馬遼太郎氏の「功名ヶ辻」。文庫本で4冊。初代土佐藩主になる山内伊右衛門とその妻が主人公の物語。時代柄、どうしても男の方の情報ばかりで物語の主役にはなるが、奥さんの方に司馬氏の力点はあったのだろうと思う。有名な?嫁入りの持参金で名馬を買ったというエピソードは、最近よく聴くようになった講談の話しでも出てきた。

次に、山川出版の「東南アジア史Ⅰ」。ⅠだからⅡもあって、Iは大陸部でⅡは島嶼部。Ⅰでとりあげられているのはベトナム、カンボジア、タイ、ラオス、ビルマ(ミャンマー)。図書館に山川の「世界の歴史」シリーズがあって、私の生まれてころに出た旧版からずっと続いて読んできているので借りてきたが、今まであまり興味のなかった東南アジアというのであまり期待していなかった。でも読んでみるとなかなか面白くて、これはうれしい誤算だった。

あとは、ドナルド・キーン氏の「日本文学の歴史」 第8、9巻。時代的には江戸時代の最後まで。西鶴、近松と元禄時代の続きがあって、上田秋声から歌舞伎、国学で荷田春満、賀茂真淵から本居宣長、。俳句では与謝蕪村、炭太祇など。幕末期の和歌で良寛さんをあまり評価されていなかったのが印象的。一茶の扱いも多少冷淡だったか。あと幕末の漢詩で頼三陽のことは目からうろこだったが、キーン氏が漢詩の評価までしっかりされているのには驚嘆した。

山東京伝は大きい取り扱いだったが、彼が手を入れて出版にこぎつけた「北越雪譜」について言及がなかったのは残念だった。今だにベストセラーと言ってもいいと思うのだが「文学的」には評価を得られなかったのだろう。

スポンサーサイト