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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

2020年音楽追伸

今年は昨日で終わるつもりだったが、ちょっとした所用と事務所に出てきたので、書き残して残念と思ったことを書いておこう。

まあ今年はコロナのおかげで、コンサート自体がなくなってしまった。初めて行ったのは10月24日にフェスティバルホールであった関西フィルの多分久しぶりの演奏会(指揮 熊倉優)。

行ってみると、会場全体が何となく恐々というような雰囲気で、途中の休憩もなく、続いて2曲だけ。だから時間も短かかった。でも最後の曲がブラームスの交響曲第一番だったが、これは本当に素晴らしかったと思うので書いておきます。

演奏する人たちも久しぶりの生の演奏会で、今までの鬱憤を晴らすようなつもりで、思いっきり力が入ったのだろうか。ブラームスは、昔、N響の定期公演でさんざん聴いた覚えがあるが、今までそんなに好きではなかった。でも今回は、本当に目からうろこのように心に入ってきて、深く感動した次第。

以上、今年の追伸として

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2020年の終わり

今年も明日までで終わる。ここにあまり書けなくなって半年以上になるが、今見てみると、まだブログが残っていたので書いておきます。

写真は、秋に竣工した住宅の内観。この前にここに書いた建物だ。最後に竣工日がかなり遅れてしまって冷や冷やしたが、とりあえず無事に終われてほっとした次第
湖畔の家

でも今年は本当に大変な年になった。コロナの件がもちろん一番だが、それ以外にもあって、昨年に続いてあまりよい年ではなかったように思う。だから来る年には良くなるようにと願う気持ちが今年は本当に強い。

そうだ、年末は音楽のことを書いていたことを思い出した。ひと月近く前に家のステレオを買ったので、最近はもっぱら家で聴くようになったが、それの影響で買ったCDのことを。一番印象に残るのは、マルタ・アルゲリッチのピアノで聴いたバッハのイギリス組曲(2番)だろう。

同じCDに入っている「BWV.826 Capriccio」のコンサート演奏があったので、一応上げておきます。まあこういうのはいつまであるか分からないが。

https://www.youtube.com/watch?v=JXH-sj9miO8&list=RDJXH-sj9miO8&index=1

でもこれを聴いていると、彼女の演奏は本当にすごい。録音のものより乱れはあるが、かえって強烈。客席の中ではまた別の意味での高揚があるのだろうか。
(これは家に戻ってCDで確認すると、パルティータ2番の最後の二曲。まあ画像を見てもかなり年をとっているのは確かで、リズムに少しよたよたしたような点もあるように思ったが、美しくすばらしい演奏ではあったと思う。)

実はこのCDの内容は、昔、東京のレーモンド事務所に勤務していたとき、インドネシアに日本のODAの仕事で行ったことがあって、向こうで一か月近くジャカルタに滞在してお役所と折衝をしたのだが、そのときにこれのテープを持っていったのだ。まあ向こうの役所は朝は早いが、昼休みはなくて、そのまま仕事をするかわりに2時か3時ごろで終わってしまうので、次の日の準備がないときは、ホテルに戻ってプール三昧。デッキチェアに寝転がって、これをずっと聴いていたのを懐かしく思い出した。

あと、最近のNHKのテレビ映画で、まだ見ていなかったスピルバーグの「シンドラーのリスト」があったので見ていたら、途中でこの曲(イギリス組曲2番の1部)が流れてきて、何とも言えないような気持ちになった。

さて今年はこのあたりにしよう。
皆様どうかよいお年を