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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

狭山池博物館

昨日の日曜日に狭山池に行ってきました。ここはかなり古くからの人工的なため池で、古代史の本などに行基の名前と一緒に出てきたりしていたので、名前は知っていましたが訪れるのは初めて。行こうと思ったのは、先日、天王寺図書館に行ったときにパンフレット棚に下記の展示会の案内があって、面白そうだと思ったのです。
「新大和川と石川の治水絵図―若狭野浅野家の流域図を見る―」2023年10/14-12/3

展示場所は狭山池の脇にある大阪府立狭山池博物館というところで、家を昼過ぎに出て、南海電車の狭山市駅で降りて歩いていると、途中ではるか向こうに建物が見え、いかにも安藤忠雄氏の建築だと分かりました。でも去年訪れた同じく氏が設計した兵庫県立美術館が、あまりよい設計とは思えなかったので、建物については期待しませんでした。

でも門を入り、かなり大げさでアップダウンもある長大なアプローチ空間を通って、ようやく玄関扉を入ると、まず最初に目に入る常設展示がものすごい内容で、展示量も含めてちょっと圧倒されてしまいました。入るのに無料というのにもビックりしましたが、お金のない大阪府が、すごい博物館を作ったもんだと多少感激しました。子どもたちも含め、常設の展示内容については一見の価値がおおいにある博物館だと思います。

さて建物は、外部にはかなりのやりすぎ感はあるにせよ、それをそのままやらせてもらえたこと自体がすごいことで、内部空間も含めなかなかすばらしく、さすが世界の安藤さんと思わせるような建築でした。昨年が開館20周年だったそうで、そんなに新しくはないですが、結構観客は入っていて、それも半分まではいかないにせよ外国人もかなり多かったのは意外でした。まあほとんどはアジア人ですが白人も一人いて、外部アプローチでカメラを覗いていたので、おそらく安藤さんの建築を見に来たのだろうと思いました。

目的の特別展を見てからアンケート用紙を書きましたが、どうしてこの博物館に来ましたかという欄に、安藤忠雄氏の建築という項目もありましたので、やはりそれで来る人も多いんだろうと思った次第です。

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