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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

上醍醐

上醍醐 清滝宮拝殿

昨日の続き。

翌朝は時間通りに四人集まり、大阪探訪という意見もあったが、私の提案でやはり京都の醍醐寺へ行くことになった。実は夜には別の飲み会が京都であったのだ。みんな、もう醍醐寺は二回目ないしは三回目なのだが、わたしが前から一度行きたいと思っていた上醍醐へ登ろうという案だった。そこまではまだ誰も行ったことがない醍醐寺の山上伽藍だ。

でもやはり一応三宝院にも寄ってあらためて庭の藤戸石を眺め、出てから本堂の境内の五重の塔(私は日本で一番の塔だと思う)にもご挨拶し、そこから奥に抜けると上醍醐への参道が始まった。連続した坂道を片道一時間、往復三時間の本当にちょっとした異世界への旅行であった。

写真はようやく着いた上醍醐の清滝宮拝殿。荒木君の写真を拝借させてもらった。国宝で、これが私のここまで登ってきた目的の建築だった。中へ入れないのは分かっていたが、ちょっと感無量でいる。入れば谷に向かって大きな開口部で開放された広間があり、写真では知っているので、景色も眺めながら想像をふくらました。

帰ってから、文章でだが私にこれを教えてくれた建築家の故西澤文隆氏の「日本名建築の美」(講談社 1990)という写真集を出してあらためて目を通してみた。ここは山の斜面の右手すぐ上部にある本殿から見る姿が最高と書いてあり、そちらまでは回らなかったのが本当に残念だった。

山上伽藍から降りてくるとさすがに足はがたがた。今日もまだ痛い(というか昨日よりも)。山科で東京などへ帰るみんなと最後の一献をして別れ、いつものひろ作へ向かった。

そこで、博多からわざわざ土曜日にあった京都検定の試験を受けに出て来たO君、京都TVを去年引退されたTさんと落ち合う。今年は醍醐寺の問題が出たそうで、醍醐寺に行ってきたと話したら、問題用紙を前に検討会をしていたところだったようで、偶然に驚いて他のお客も含めて一気に店内が盛り上がったのだが、こっちはそれに驚かされて目が白黒状態になってしまった。
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  コメント


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上醍醐

中々大変な山登りでしたね。
下醍醐の辺りを歩いているだけでは分からない、醍醐寺の元々の姿を見た気がしました。

アラキタケシ | URL | 2007年12月17日(Mon)11:22 [EDIT]


コメントありがとう

確かに、山岳宗教の聖地は、日本的な宗教感覚の原点のようなものをあらためて教えてくれるね。ああいう山の清冽な気が横溢するような建築空間に対すると、自分でも不思議だが、どこか永遠のあこがれに近いものをいつも感じます。
でも、登るときかなり飛ばしてどんどん先へ行くのでタフだなと思っていたが、やっぱりきつかったと聞いてちょっとホッとしました。

松田 | URL | 2007年12月17日(Mon)16:35 [EDIT]