松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

大阪府立野外活動センター

昨日は平日だが、このところ週末に催しが重なっていてメンバーの予定がとれず、私は午前中、スタッフを残してボーイスカウトの夏キャンプ地の下見に参加してきた。早朝7時半に待ち合わせて、大阪府の北端、能勢にある「大阪府立総合青少年野外活動センター」へ。時間が早いせいか道はすいていて、市内から50分ほどで着いてしまったのには本当に驚いた。

帰ってから開いた手元の資料には、「なんと大阪市内の中心部からほんの30キロのところにある」という驚きの言葉が英語で書かれているが、わたしも周囲の自然の豊かさを考えるとにわかに信じがたく、あらためて地図を開いてみたが、確かにその通りだった。

ここは、自分にとってもいろいろと昔からなじみの深いところだ。子どもたちがまだ小さいころ、何回も森之宮にある青少年センターの催しでここに来ていたので、一度は近くまで送ってきたこともある。まずそれが一つ。

そしてもう一つの理由は、若い人たちは知らないだろうが、この施設自身がある時期には現代建築の名作の一つとして名高く、大学時代からいつか行って見てみたいと思っていたのだった。やはり手元の資料で確かめると1966年の竣工となっていて、計算すると今年で築44年目だからもはや半世紀近くも前のものになる。当然、わたしが建築を学び始めた大学時代には、すでに「昔の名建築」であったわけだ。ちなみに手元の資料と書いたのは昔、新建築社が出した英文の日本の建築のガイドブックだ。

全体の設計は坂倉建築研究所。もう大分前に亡くなったが、尊敬する建築家の西澤文隆氏が、おそらくはもっとも油ののりきった時代の作品。さすがに古びてはいるが、壁の塗装も何回か塗り替えられてきているようだし、外回りの建具はほぼ全てアルミサッシュに交換されており、確かに今でも十分現役の状態なのがうれしかった。

視察は、主に予約をとった第三キャンプ場の施設の下見が主眼だったが、かなり広い敷地の一番下、入り口付近にある管理棟で簡単な説明を受け、そのまま車で奥の第三サイトに向かった。しかし小川沿いの上り坂をしばらく走って目的のサイト近くまで来ると、下ではまったくなかった雪が薄く積もっている。ノーマルタイヤだったので、メンバーに少し緊張が走ったが凍ってはおらず、そのまま近くまで乗り入れた。
第三キャンプ場

最初の写真は、第三キャンプサイトの管理棟。下の二枚はその奥に点在するロッジの写真。
他のサイトも含めて、ロッジは全てほぼ同じ造りのようだった。建物は木造だが、土台の他に建物背後の壁だけがなぜかコンクリートで作ってある。しばらく考えたが、このあたりだと昔は冬の積雪も多かっただろうから、その圧力に耐えるためなのかもしれないと思った。またロッジも含めて全ての建物に暖炉があったのはうれしかった。まあ夏キャンプでは使わないだろうが。
能勢ロッジ-1

能勢ロッジ-2

あと脇にあるテントサイトも見てから道を戻って本館の建物へ。ここは今回は本来あまり関係ないのだが、わたしのわがままを聞いてもらった次第。大きいので建物はうまく写真がとれなかったが、下の写真はすぐ脇に建っている体育館の内部。わたしの期待にたがわず屋根の骨組みが見事だった。
能勢体育館

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