
薬師寺の境内、南のはずれに植わっていたピラカンサ。秋の実の景色としては横綱格だろう。でもここは薬師寺の境内だから、近づいて、なんだピラカンサかと分かったときには、失礼だがちょっと落胆した。カタカナの名前はこの場所には似合わないと思ったからだ。今WEBで調べると和名でトキワサンザシというのもあって、これならどこかで聞いた覚えがあるが、わたしも木の名前として最初にはっきり覚えたのはピラカンサの方だ。いったいいつごろ日本で広まったものなんだろう?
ピラカンサスというのもWEBではいっぱい出てきて、いくつか読んでみたがどちらが正しいのかよく分からなかった。学名からするとやはりピラカンサか。でも自分の好みで言うとピラカンサスの方がギリシア語風な感じがするし、据わりもよくて好ましいようには思う。
下はそれから十日以上たってから撮った写真だが、近くの三光神社の参道の階段脇に植わっていたもの。やっぱり見事なのでちょうど持っていたカメラで撮った。記憶では赤い実が多いが、黄色やオレンジもあるらしい。ただこの実には毒があるそうで、人間は見るだけにした方がよさそうだ。でもこんなに目だった実をつけるからには、やっぱり食べて種を運んでほしいからじゃないのかと思ったら、冬を越すと毒が弱くなるか消えてしまい、ヒヨドリなんかが喜んで食べているとどこかのページに書いてあった。とげのあることといい、けっこう周到な戦略を持った木のようだ。

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