FC2ブログ

松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

明けまして2009

新年 明けましておめでとうございます
今年も年明けは音楽のことを書こうと思う。自分の中では何となく恒例のようになってしまった。

今聞いているのは、モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」。皇帝カラヤンが振るベルリンフィルの演奏。昔から大好きな曲だが、聞くのは本当に久しぶり。レコートではジョージ・セルが振ったクリーブランドのものと、ウィーンフィルがカール・ベーム指揮で演奏したものを持っていて、両方お気に入りのものだった。

でも今聞いているカラヤンのものは、曲は同じでもどちらとも圧倒的に違う。もちろんセルとベームでもまったく違うが、オーケストラの持ち味も含め、この桁外れの違いがクラシック音楽のすばらしいところだ。だから私のようにもう滅多に音楽を聴くこともなくなり、たまに聴いても定番ばかりということになっても、こんなに新鮮で面白い経験ができる。ちなみに今はWEBラジオで聞いている。内容のプログラムが時系列でサイトに出ており、さっきまで雑用を片付けながら待っていたのだった。

ベルリンフィルの音は本当に豪華だ。ため息が出そうなくらい。音が本当に分厚く、そしてそれだけではなくて、北朝鮮やナチの広場で繰り広げられる一糸乱れぬ軍隊の見事な行進を思わせるような、どこか圧倒的なところがある。そしてそれを率いるのが、かの皇帝カラヤンとなってみれば、これはもはや本当にすさまじいことになるわけだ。

今までに見たことも聴いたこともないような、スリムで俊敏で、強靭なバネをもった雌豹のような音楽が目の前(耳の前?)で跳躍し、それでも皇帝は容赦なく、その能力を使い切るまでひたすら鞭打ち走らせていく。こんなに猛烈なプラハは確かに初めてだ。あまりにも急峻だが、すばらしく妖艶でしなやか。そして自らたたきつけるような踊りを踊りきったら、あとは煙のように消えてしまった。ちょっと茫然としている。

本年もどうか、どうかよい年でありますように
スポンサーサイト

  コメント


管理者にだけコメントを閲覧させることができます