FC2ブログ

松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

夏キャンプの森

夏キャンプの続きだが今日は森の話しをしたい。われわれが過ごした第二サイトの森は、一部(スカウト第一隊のサイトのところ)が、日本中どこでも見かけるスギやヒノキの人工的な植林の森だったが、それ以外は昨日の写真でも分かるように、自然のままのような状態で、それも高木が林立する深々とした森の林で、なかなかすばらしい景色だった。

行ってからまず最初に印象的だったのは、常緑樹が少ないこと。たまにスギやヒノキ系の高木や葉の厚いモチノキのようなのもあるが、一番多いと思ったのは、クヌギやコナラなどドングリのできるブナ科の高木落葉樹で、同じブナ科でもカシやシイなど葉の厚い常緑樹の方はあまり見かけなかったように思う。

次に目に付いたのが、ニレ科のケヤキやムクノキ。これはビジターセンター付近の小広場など、人の手で開いた場所の回りによく見たので、あとで人間が植えたものかもしれない。でものびのびと枝を張った見事な樹形の大木ばかりで、そのまま背景の森にとけこんで、みごとなものだった(一昨日の写真でテントの後ろにも株立の立派なのが並んでいる)。下はやはり落葉樹のトチノキで、大きな葉が印象的で写真に撮ったので揚げておきます。
榛原のトチノキ
でもトチノキの実は、あく抜きが大変のようだが縄文時代から日本人は食べている。ブナ科のドングリもやはり縄文人の代表的な食物で、実を見かけなかったのでよく分からないが、もちろんクリもあっただろうから、まさに縄文の森だ。関西以西の森は照葉樹林と呼ばれ、葉が厚くて表面がつやつやしたモチノキやクスノキ、シイ、ツバキなどの常緑樹が多く、踏み込むのも大変な鬱蒼とした感じになるが、低地でも関東以北なら武蔵野の林のように落葉樹が多くなり明るい雰囲気になる。まあいわゆる里山で、みんなで利用し手入れをすれば、林床も明るくなるのは関西でも同じだが。

結果ここの森の全体の印象としては、かなり密度の高い高木の森なので、さすがに中は薄暗いものの、落葉樹の葉は薄くて細やかなので、多少だが、東北や軽井沢などの高原の林や森のさわやかさも感じたくらい。下はビジターセンターを出て山に向かう小道で、森に入る前の階段付近。
第三隊のサイトへ向かう道

でも地図で見ると標高は520~550mほどで、去年の能勢と同じくらいかそれより少し低い。ちなみに軽井沢だと1000m以上ある。能勢でも近くの山をハイキングしたが、落葉樹が多くてもみな小さく、森というよりは林のような状態だった。今から考えると、昔から人の手の入った山で、あるときに用材のとれるスギやヒノキの人工林の植林をやめて、落葉樹を植えたのだろうと思う。

下はツガの木の写真。建築用材にも使われるが、樹形も異色だし常緑樹なので目に付いて写真に撮った。
榛原のツガ

最後は最終16日のキャンプ閉会式の模様。中央広場。予定通り途中で帰ってきて、あとは雑用の片付けと休日のつもりだったが、初日の設営にも参加できなかったので、さすがに一番大変な最初と最後を両方抜けるのは気が引けて、最終16日の朝に車で行く人が他に二人いたので時間をやりくりし、朝6時前に起き、車に便乗してあらためて撤営に参加した次第。
FOSCAP2009第二サイト閉会式
スポンサーサイト

  コメント


管理者にだけコメントを閲覧させることができます