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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

「新訂 日本建築」

予定を変えて今日は本の紹介。一昨日「長弓寺の断面図に戻ろう」と書いたではないかと怒る人もいるかもしれないが、このところ毎日という、初めての早いペースで書いていたが、実はこんなことは自分でも信じられない。今までを知っている方はもちろん、左下にあるこれまでの毎月の書きこみ数を見れば分かってもらえるだろうと思う。ということで今回は書いているテーマからちょっと離れて息をつきたい。

紹介したい本は「新訂 日本建築」。京都の学芸出版社からこの7月末に出たばかり。ただリンクページにもあるように「B5変判・480頁・定価7140円(本体6800円)」だから、かなり分厚くて値段も安くはない。なお「新訂(しんてい)」と頭につくのは以前出ていた原著があったからだが、わたしは残念ながらその本については知らない。前書(まえがき)などを読んで経緯を知っただけだ。

だから原著者のことはまったく知らないが、今回の新訂版の「著者」である妻木靖延(つまき やすのぶ)氏のことは、以前、武庫川女子大学で同じく非常勤講師をしていたときに、懇親会などで何度もお目にかかり、親しく声をかけていただいたのでお人柄などよく知っている。そして今回、この本の出版についての挨拶状を送っていただいたので、さっそく一冊買い求めた次第。

妻木氏は、略歴に昭和10年生とあるから(今回初めて知った)自分よりもかなりの大先輩であられるので、学生時代に原著に出会い、その感動をずっと持っておられたのだと思うが、私の学生時代にはすでに廃版になっていたのか、その本のことはまったく記憶にない。

でも学芸出版から送られてきた新訂版を手にとって開いてみると、まったく昔からこういう本があればなあと私も思っていたような内容で、自分にとってはすでにちょっと旬(しゅん)を過ぎているのが残念だったが、それでも部分的にはとてもおもしろく、興味深く読ませてもらった。そして、とりあえずでも設計事務所には一冊置いておくべきような本だと思った。

もちろん若い人たちにとっては、歴史的なことも含めて幅広い建築の実務の世界を、まるごと切り開いて見せてくれるような内容で、しかもヴィジュアルで分かりやすい。さらに細部はそれなりに深いところもあるから、確かにWEBの紹介文の「一生涯役に立つ、必携の書」という言葉にも素直にうなずけるところだ。建築に興味のある一般の方々にも大いに薦められるすばらしい労作だと思い、ここに紹介しておく次第です。
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