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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

読書三昧-1

シルバーウィークの報告の続き。
去年からテレビをほとんど見なくなったので、このところとみに図書館にはお世話になっている。たいていは地元の天王寺図書館だが、子どもたちの紙芝居を借りたころに始まり、それからもうずっと、月に一度くらいは行っている勘定だ。ちなみに司書には若い女性が多いので、行くたびちょっと心が温まるが、異動が多いのでまったく顔なじみにはならないのが残念。まあ、それでいいのだとは思うが。

閑話休題(かんわきゅうだい)
この連休も20日の日曜日に行ってきた。貸し出し期間は二週間だが、電話で一回だけ延長できるのでたいてい四週間(28日)借りる。今度はまだ三週間だったが、すでに全部読み終えたので、また新しい本を借りようと行ったのだ。

そのときに返した本も含めて連休中に20冊くらいは読んだろうか。図書館は8冊までだが、触発されて久しぶりに書店で買った本も何冊かあった。まったく読書三昧(ざんまい)という言葉どおりに、とても面白く濃密に秋の夜長をつぶさせてもらった。せっかくなのでその中からとくに印象に残った三つを紹介しよう。

まず一つめは、浅田次郎氏の「プリズンホテル」
これはすでにベストセラーの域かとも思うので、知っている人には坊主の耳に念仏だろうが、知らない人もいるとは思うので書いておこう。

実はつい最近だが私は浅田次郎氏フリークになってしまっていて、このところ図書館で毎回二三冊ずつ借りている。そして前回借りた中に「プリズンホテル 春」というのがあって、読んでみてから分かったのだが、これは四部作の最終巻。で、「夏」から始まる残りの三冊も、休みの間に一気に読んでしまったという次第。

ここで内容を書いてもしかたがないので紹介だけしておくと、昔風に言えば「ユーモア極道(ごくどう)小説」ということにでもなるのだろうか。ただこれはまったく的をはずれた形容だと思うので、単なる色合いの表示とでも思ってください。まあ確かに「やくざ」や「極道」は大いにからむ。「エロ・グロ」や「S・M」も多少の薬味になっていて、言葉は古いが「ウーマンリブ」の人たちなどは、髪が逆立つどころか蛇になり、メデューサになってしまうのではないかと心配するくらいのものだ。

それなのに女性のファンもかなり多いようだと聞かされると、あいた口がふさがらないというのが正直なところだろうか。だがすぐそのあとで「さもありなん」とも考えさせられるのが何とも不思議で面白いところだ。「男」の「野性」が出番もないまま極端にやせ細ってしまった現代において、強くてワイルドな心性にあらためて光をあてた痛快無類の物語とでも言ったらよいのかもしれない。

たださわりはそのくらいにして、感想の肝心な部分となると、とてもここには書く余裕がないし能力もない。真の主役はもしかすると女性の方なのかもしれないとさえ思うくらいで、上の感想もまだまだかなり的はずれなのは間違いない。まあ興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。面白いのは間違いないと思います。
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