

久しぶりに前を通ったので撮った「二世帯の町家」の写真。私が設計をした住まいで、北側の若夫婦の棟の道路側の外観だ。早いもので、もうできあがってから8年になる。たまに前を通るが、わざわざ持っていたカメラを出したのは、この写真ではちょっと分かりにくいが、階段脇のエゴノキの白い花が見事に満開だったからだ。いつもの年よりも豊満に花をつけていた。
あと夏ヅタがようやく建物を被ってくれるようになったのが、感慨深かったこともある。壁全体からするとまだ3分の1もないくらいだが、写真でこちらの面が西側になり、はやく大きくなって夏の日射しの影響をやわらげてくれるようにと願って植えたのだった。でも二年目くらいだったか、一度全体が枯れてしまったことがあった。そのときはとても残念に思っていたが、何とか復活してここまで成長してくれた。ツタは吸盤を使って壁を這いあがる。だから建物に対して害を及ぼすことはほとんどないという文献も読んだことがある。建物と一緒にいつまでも長生きしてくれんことを。
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