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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

関西フィル ガラ・コンサート

昨夜は関西フィルの演奏会に行ってきた。コンサートに行くのは久しぶりで、また私はおそらく関西フィルの演奏を聴くのは初めて。場所はシンフォニーホールで、二階席だったが中央のS席で、音もかなりよかった。

第223回定期演奏会というタイトルとともに、パンフレットには「創立40周年記念ガラ・コンサート」というサブタイトルがついている。指揮とヴァイオリンが、オ-ギュスタン・デュメイで、主席客演指揮者という肩書き。最初にあったポピュラーなモーツァルトのヴァイオリン協奏曲5番「トルコ風」では、自らヴァイオリンのソロを勤め、合間に指揮をとっていた。なかなか元気な演奏という印象(年配のマエストロにちょっと失礼か)。ただ最後の方になってかけていたメガネを落とされ、第二ヴァイオリンの首席奏者の足元あたりに飛んだ。演奏は無事終わったが、踏みつけられないかちょっと心配した。

この日の最後はベートーヴェンの交響曲8番だった。実は久しぶりに生でベートーヴェンを聴くので、奇数番号のだったらよかったのにと思ったりしていた。ところが昨夜の演奏は、「若い」というとすでに年配の指揮者に失礼だが、かなりテンポも速く、力強く勢いがあって、まるで奇数番号の曲の演奏みたいだった。少し違和感もあったが、昨夜の自分にとっては、そうそう、こういうのが聴きたかったという感じで、なかなかおもしろかった。

さて上記の間に入った二つ目が、振り返ってみると昨夜のおそらくメインディッシュ。ジョゼ・ヴァン・ダムというバリトン(バス)歌手によるオペラ・アリア6曲。私は知らなかったが、経歴を読むとなかなかすごい人で、オペラ歌手からはもう引退するというマエストロ。これは本当にすばらしかった。

とくに私にとっては、最初の3曲が大好きなモーツァルトで、これがもう何とも言えないくらいによかった。初めがドン・ジョバンニの「カタログの歌」。本当に久しぶりに聞いたが、聴いていて天国に上るような気持ちになった。そして二曲目は、フィガロのあの有名な蝶々の歌。誰でも歌うので聞き飽きたというくらいの曲だが、久しぶりに聞いて途中から不覚にも目がうるんでしまったのには自分でも驚いた。とにかく歌手のバリトンの声に心底感服していた。人間の声も楽器の一つと言われるが、それがこんなに精妙ではるかな力を持っているとは、今回初めて知ったことだ。今までほとんど実際のオペラの舞台を見たことはないが、モーツァルトのオペラの舞台をいつかこの眼で見てみたいとあらためて思った次第。
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