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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

音響の思い出

昨日書けなかった余談を。

自分の人生で、レコードマニア(音響マニア?)と言われるような人たちには数人お逢いしたが、何といってもその極めつけは翻訳家のF氏であった。氏には一度、大阪市西区の靱(うつぼ)公園脇に建つマンションにあった「MIYATA LABO」というところに連れて行ってもらったことがある。そこの主の宮田氏は超高級ステレオの修理や販売を専門にされていて、「ステレオ芸術」か「「レコード芸術」か、とにかくそういう雑誌に宣伝を載せておられ、まさにその世界では知る人ぞ知るという存在だったようだ。行ったのはその宮田氏の住まい兼アトリエ。F氏はそこに自分のターンテーブルと、たしかテープレコーダーを、修理を頼んだ縁からそのまま預けておられた。

記憶が多少あいまいだが、たしかそのテープレコーダーは、ビートルズのアルバム(名前は忘れた)の原版(マスターテープ)を録音したという器械で、スタジオが売却されたときに売りに出されたものだそうだった。もちろんオープンリールのスチールテープで、かなり大型のもの。確かに一度預けると移動するのも大変だろうと思った。もう一つのターンテーブルも同じような「いわく」を聞いたような気がするが忘れてしまった。とにかく無量塔(むらた)で見たのと同じかそれ以上に馬鹿でかい大きさで、これは目の前でレコードをかけていただいたので、にぶく銀色に光る重量感あふれる平たい筐体を今でも鮮明に覚えている。

かけられた音楽は何だっただろう?私の好みでバッハの「ロ短調 ミサ」やモーツァルトのアリア(マリア・カラス?)があったような気がするが、自分には音楽そのものをゆっくりと味わうような余裕がなく、あまり覚えていないのは残念。ジャズもビル・エバンスなどを聞かせてもらったと思う。スチールテープは、あるものが限定されていたので、少しだけ何か聞かせてもらったように思うが忘れた。

まあすばらしいというか「ものすごい」ような「音」だったのは強烈な印象として覚えている。食事やワインも出たが、本当にあそこで過ごした数時間は、自分の一生の中でも特別な時間であったと、今になってあらためて思う。無量塔のラウンジの席で、ぼんやりとそんなことを思い出していた。

さて、今週は連日書いてしまった。こんなことはここを開いてから多分初めてだ。明日も書きたいが、残念ながら明日、明後日と生駒山上でのキャンプ。ボーイスカウトのカブ隊に同行する。だから週末はしばしお休み。最近は季節の中間期があまりなく、一気に寒くなってきたような感じで、どのていどの防寒装備をしていけばよいのか多少とまどっている。まあ気をつけて行って来ようと思う。
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  コメント


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音響マニア

従姉の旦那さんが、そういう人種で、スピーカーとアンプをつなぐケーブルひとつとっても、音が違うというような話をしていました。
ジャズ用とクラシック用では、違うセットを使うとか。
真空管アンプを通してJBLのスピーカーから出てくる音は、確かにものすごくて、音楽そのものよりも、その雰囲気に圧倒された記憶があります。
私も、「パイオニアの100ワットのスピーカー」を持っていた時期があって、音そのものよりも、スピーカー自体の重量感に満足していました。1本、20kg ぐらいはありました。 
そういえば、寺野さんからは、いろんなジャンルのLP盤を50枚ほどいいただいたことがあります。商売がてら、試聴盤が山ほどあって、「適当に持って帰って宜しい」ということでした。確か、名盤の誉れが高い、チックコリアの「return to forever」もありました。
引っ越しを繰り返すうちに持ち切れなくなり、最後は、アンプやターンテーブルともども、泣く泣く廃品回収屋さんに引き取ってもらいました。
まあ今は、尺八一本で満足していますので、気が楽です。
 

湊山 | URL | 2010年11月08日(Mon)09:46 [EDIT]


ジャズ喫茶

書いたのと別の人だが、竹針で戦前のSPレコードを聞かせてもらったことがあったが、驚くべき音が出ていた。京都ではジャズ喫茶もよく行ったね。マッキントッシュのシャンクレールとか、熊野神社の何とかとか。あそこのスピーカーは確かアメリカの何とかいうのだったが、今回見たのと同じように馬鹿でかかった。デザインははるかにおとなしいものだったが。JBLは河原町三条の一本南の筋を東に入ったところの地下にあった、何とかいう大きなジャズ喫茶に置いてあって、筋肉質のはねるような音だった。
でもこうやって書いていても、名前がほとんど出てこないのが情けない。

松田 | URL | 2010年11月09日(Tue)20:31 [EDIT]


ジャズ喫茶

河原町の地下は、藤井さんがバイトしていた「マンホール」でしょう。熊野神社は「大和屋」と、もう一軒、伊藤さんの絵を飾っていた店があったが、そこは名前が出てきません。秋田には、ロンドという名店があって、蔵を改造した店舗ですが、白壁には、ビルエバンスのサインがありました。秋田公演の際にその店に立ち寄って、一曲ひいたそうです。 

湊山 | URL | 2010年11月09日(Tue)23:37 [EDIT]


ごめん

マンホールは四条でした。
シアンクレールは、二十歳の原点に出てきますよね。

湊山 | URL | 2010年11月10日(Wed)07:47 [EDIT]


大和屋など

先に書かれてしまったが、昨夜帰りに歩いていて「大和屋」は思い出した。スピーカーはアルテックだった。河原町三条の地下の店は、今思い出したよ。「ビッグ・ボーイ」だ。比較的新しいのばかりかかっていたね。マンホールは知らないが。

松田 | URL | 2010年11月10日(Wed)09:46 [EDIT]