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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

別府:竹瓦温泉

大分の旅の最後。

さて午後一時に車を返さないといけないので、後ろ髪を引かれながら無量塔(むらた)を後にし、別府駅前へ。無事納車して昼食。昨夜の夕食の帰りに通りかかって見つけ、今日の昼食はここと決めていた「にはちそば」へ。新そばの十割そばをいただく。本当なら無量塔のバーで一杯やりたかったのだが、車があるのであきらめていた。

ようやく車から解放されたので、いさんで熱燗を頼み、三宮で修行されたというご主人と、そばに塩をかけてつまみながらよもやま話。電車の時間まで、まだ三時間くらいあったので、食後、どこかぶらぶらするのによいところはないか聞いてみた。まず、歩いて数分のところに「山正(やましょう)」という竹細工の店があって、そこの女将はそのご主人とは同級生で、店もおもしろいが、いろいろ詳しいので聞いてみたらいいと教えてもらった。

店を出て、言われたとおりに「山正」へ。そこを出るときにあらためておかみさんに聞くと、あそこの角を曲がると昭和の飲み屋街があって、その向こうには「竹瓦(たけがわら)温泉」というのもあるから行ってみたらと教えていただいた。

竹瓦温泉-1
アーケードの付いた飲み屋街も面白かったが、日中なので、あまり雰囲気がよく分からない。でもそれを抜けて広い道に出て驚かされた。目の前に古くて大きな木造の建物が出てきて「竹瓦温泉」と看板がかかっている。町営だそうだが普通の銭湯はなんと100円。入ると広いホールのような場所があり、休憩所のようになっている。銭湯だけではなくて砂湯もあり、ここからそれぞれ男女別の脱衣室につながっていた。
竹瓦温泉-2

砂湯は30分くらいはかかるというので、電車の時刻もあってあきらめ、銭湯の方に。脱衣所から吹き抜けでつながる半地下の大きな空間に階段で降りると、そこが浴場。昼間だから照明も気にならず、つかっていて脱衣場の入口を見ていると、今にもへこ帯の着物姿の人たちが入ってくるような気がして、明治にタイムスリップしたような何とも不思議な気分を味わった。

竹瓦温泉-3
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