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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

ようやくの桜花

ようやくサクラが咲いた。今日あたりで近辺はどこも満開の春景色になっている。
昨日は仲間に声をかけて、近くの公園で花見をした。昨日の朝の思いつきだし、あいにく平日だから来られなかった人も多く小規模になったが、数人が午後六時半に集合。時折小雨もパラつく夜桜の下だったが、久しぶりになかなか楽しい宴になった。暗がりの空を背景にぼんやりと浮かびあがる花々を眺めながら、歓談しつつ飲んでいるとあっという間に三時間以上が経ってしまい、一升瓶が空になった。

ただ花は見事でも夜だったのが残念で、今日の昼間に再度出かけて写真を撮ってきたのでアップしておこう。

事務所の窓から

上の一枚目は出かける前に事務所の窓から撮った向いの公園のサクラ。今日はこれを見て出かけようと思ったのだった。

次の二枚目は、花見をした公園の隣にある三光神社のサクラだが、ここのがなかなかすばらしい。小さな広場のような場所の周囲に何本も植わっているのだが、注意深く施された剪定のおかげで、枝振りが本当に見事。長いのはほぼ水平に4,5メートルも伸びてきて、花が広場一面を埋めている。それも高さが低く、写真の中央に垂れ下がる花房は、私の肩より低い位置まで落ちている。香りはあまりないが、近寄れば頬に花が触れ、やさしく愛撫してくれる。でも残念ながら午後六時以降の飲酒は禁止と看板が出ていて、ここで宴をはるのはあきらめたのだった。

三光神社の桜

最後はその神社の裏にある「真田山陸軍墓地」のサクラ。私が小さいころはサクラはなかったと思うが、二十年以上前にたくさん植えられ、今ではなかなか見事な桜林になっている。遠めに見ると雲のように花が連なり、その下で数組の人たちがシートを敷いてお昼の弁当を広げていた。

真田山陸軍墓地の桜林

でも撮ったときは意識していなかったが、こうやって写真で見ると何とも言えないような風景になっている。手前にたくさん整然と並んでいるのは明治時代の戦没者の墓石たち。その海に浮かぶように咲いている満開の桜の花の下、のどかにくつろぐ現代の生者たちを、みんなで静かに見守っている。
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