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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

バッハとプラトン

今日は休みだが、やはり仕事半分で昼過ぎに事務所に出てきた。事務所ビルは今日から開いたばかりなので、とりあえず自分の事務所に届いた年賀状を読みながら、大晦日に書いたクリスマス・オラトリオの後半をかけた。

冒頭の第四部は「新年(キリストの割礼と命名記念日用)」と書いてある、同じく次の第五部は「新年後の日曜日用」とあるが、「ただし1月2日~5日の日曜日に限る」と厳しい但し書きがついている。今年の今日5日はまだ土曜日なので、演奏されない(できない)年に当ることになる。まあ私は信者でもないので、まあいいかと読み流すことにした。そして最後の第六部は「顕現節(1月6日)用」とあるから明日のことだが、これも同じ。

一通り聞いて、なかなかすばらしく、少し気分も高揚して、年末から読みかけているプラトンの「テアイテトス」を開いた。この全集版はプラトンとともに長年のファンである田中美知太郎氏の訳で、文庫版まで含めるとこれを読むのは若いときから数えてもう三回目以上にはなる(4回目か5回目か)。さすがに自分にとってはあまりの高峰で、今回はまだ出てこないがクライマックスの一つである有名な「想起説」より他は、前に読んでから15年くらいにはなると思うし、あまりよく覚えていない。今日で半分くらいのところまで来たが、議論が佳境(かきょう)になると、やはり表面をたどっているだけという感じがぬけない。でも訳者の熱もあるのか、ソクラテスの舌鋒はいつにもまして火を吹くように感じて、なかなか面白く読んだ。

一時間ほど読書のあと3時間ほど仕事して、またクリスマス・オラトリオをかけて聴きながらこれを書いている。

さて事務所に来てすぐ、玄関のポストに行ってたくさんの年賀状を掻き出したとき、見知らぬ封書が入っていた。裏を見ると「日暮里富士見坂を守る会」とある。開けるとカラー刷りのパンフレットと会の趣意書とともに、賛同の署名やコメントを書き入れるように印刷された官製はがきが入っていた。すぐに、このブログを読んで送っていただいたことが分かり、そのことはうれしかったが、その後うーんとうなってしばらく考え込んでしまった。でもそのことについては書くと長くなりそうだし、また後日にしよう。
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