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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

姉歯建築士-6

建築家の倫理についてまとめていきたい。まず建築家という職業の内容には大きく二つの要素があると言ってよいと思う。一つは言うまでもなく設計だが、それはいわゆるデザインや意匠という言葉で言われるような分野が主で、目に見える造形物としての建築が主題だ。つまり美的感覚やセンスがいわゆる建築家としての能力の大きな尺度となる。ひっくるめて芸術家・デザイナーと呼ばれるゆえんだろう。

もちろん設備や構造も目に見える形として表れてくるので、それら全てに主導的な立場で関わりを持つことになる。設備については必要十分な機能を確定して機器の選定にも加わり、露出する部分の配置や配色ともなればまったくわれわれの領分だ。構造については、デザイン様式の一つとして構造そのものを造形的主題としたスタイルがあって、これは昔から日本人には好まれる傾向にあるほどだから、柱や梁の寸法にまで細かくこだわることが多い。・・・続く
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