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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

大阪市ハウジングアドバイザー

先週の木曜日、大阪市のハウジングアドバイザーの仕事に行って来た。これは大阪市が「民間老朽住宅建替支援事業」というのをやっていて、その一環として毎月一回、民間の専門家が、午後の半日だけだが相談の窓口に詰めるというものだ。

場所は、中心部からは少しはずれるが、天六にある住まいの情報センター。私が詰めるのは、その4階にある「住情報センター」で、まあ市役所の支局みたいなところだからどうも名前が固いが、小さなライブラリーコーナーまであり、アットホームでゆったりとしたスペースに、いろんな相談カウンターや展示ブースが並んでいる。余談だが、この建物の8-9階の「住まいのミュージアム」には、常設で江戸時代の街並みが屋内に復元されていて、なかなか規模も大きく、一見の価値があると思う。

閑話休題。
職務はわれわれのような建築士と弁護士で、弁護士は第二木曜で建築士は第四木曜。ただ建築士は二人で分担で、一人あたり年に六回の出勤となる。私は、毎週木曜日は午前中、帝塚山大学に出講しているので、今回が初めてだったが、午後一時からという時刻にぎりぎり滑り込みセーフ、昼食をとっている余裕もなかった。まあ講義は前期だけだし、年度後半の回数を増やしてもらったので、こういうあわただしいのはあと一回(7月)だけだが。

さて、ここでその事業について、紹介も含め少し書いてみたい。

大阪市だけではなくて古い都市となると、みな大なり小なり、老朽化した木造住宅密集地の問題を抱えこんでいる。戦前からのような古い街並みは、伝統的な雰囲気もありそれ自体悪くはないが、やはり時間がたつと人も高齢化し入れ替わっていく。でも一部の地域では住み替えや建替えもあまり進まないままに手入れが行き届かなくなってどんどん老朽化し、昔の地割だから敷地や道路も狭く、消防活動もやりにくいような状況のまま、都心のあちこちに取り残されている。

戦前と書いたが、大阪市のように空襲で中心部一帯が焼き払われたようなところでは、きちんとした都市計画もないまま戦災復興の需要で戦後、長屋の木造住宅が周辺部にどんどん建ち並び、それらもまもなく築70年を迎えようとしている。在来の木造工法ではそろそろ限界と言っていいだろう。

さらに日本では阪神大震災から先の東北大震災と、超大規模の地震が続いて起こり、次は表日本の太平洋沖地震だと都市の地震対策が一気にクローズアップされて、最近はマスコミもけたたましい。だからつい最近のニュースでは、大阪府がこういう対策のために今年度から予算を大幅に増額して、市町村の事業をバックアップするということにもなってきている。

ここで書くのは大阪市の事業だが、もちろん府下の市町村をはじめ、全国の自治体でも同じような事業はたくさんあるだろうと思う。長くなったので、事業の詳しいことはまた明日。
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