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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

現場の報告

真田山現場20150317

昨日、ようやく今てんてこまいの事務所隣の工事現場で道路側の足場がはずれた。朝出勤しようとすると、ちょうど上からはずしているところで、道路の反対側から眺めているまこと建設の現場所長E氏たちと出会い、しばらく一緒に眺めていたが、本当にようやくという感じでなかなか感慨深い朝となった。写真は今朝のもの。

次は、先日少し書いた1階アプローチの舗石工事の開始時の写真。石の具合が指示していたのと違うので、とりあえず数枚を並べてもらって様子を確かめた。左のは40x80センチの大きさがあり、厚さは7センチほどもある。側面がシャープすぎるのが不満で、ほとんど埋もれてしまうから四周の上端の角だけ、それでもかなり面倒だが、はつってもらうことにした。これだけボリュームのある石でも、完成したら表面だけしか見えなくなるが、それでもその迫力は伝わってくれるはずだ。

真田山現場20150312

でも、こういう「ノミ切仕上げ」の敷石は、やっているところを見れば理解できるが、驚くほど大変な作業で、今は日本ではとても無理(金額的に)。中国でも3Kの仕事としてやる人が減ってきていて、単価も上昇している。だから設計ではベトナム産としていたのだが、石の色合いや発注状況から、今回も結局中国産のものとなった。

「ノミ切り仕上げ」の石は、大安寺の護摩堂の基壇で使って理解が進むと同時に味をしめ、今回もとなったが、機械の無かった昔なら、大石を割ってから最初におおざっぱに形を整えるのが「ノミ切り」で、そこから「ビシャン槌」で叩いて表面をなめらかにし、さらにていねいに刻んで、最後は磨き仕上げにまでもって行ったのだ。ところが今は最初から大きな石を、大型の機械ノコできれいな四角に、あるいは板状に切り出してしまえる。ビシャン槌にせよ、今は逆に仕上げ表面を荒らすために使う。

それでもまだビシャンならバイブレーターのような電動器具につけてやれるのだが、「ノミ切り」となると、今でも職人がノミを持って表面全体を細かく打っていくのだから、素人からするとちょっと気が遠くなるような作業だ。

こんな石の工事が巷の現場でできるのは、もうしばらくかもしれない。
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