松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

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今年の締めくくりその2 読書

今年の読書では、昨年に引き続き塩野七生氏のイタリアをはじめとする地中海史の本を何冊も読んだ。ローマが滅んでから海賊の横行する混沌の海になってしまった地中海の情景が印象的、というかこのことはほとんど知識になかったので、目からうろこが落ちた。当時の地中海は文字通り、暗黒の中世という言葉にふさわしいような状況だった。

そしてそこから中世に興味が深まり、ヨーロッパ中世史の本を数冊読んだが、その中で阿部勤也氏の著作がとてもすばらしかったのが記憶に残る。ただとりあえずまだ近くの図書館のを全部読んだだけなので、氏の本は次のマイブームの有力候補になっている。

次にはやはり村上春樹氏の本。まずは、ここにも書いたが指揮者の小澤征爾氏をインタビューした「小澤征爾さんと、音楽について話をする」という本がすばらしかった。対談はともかくとして、とくにその後書きのようなスイス湖畔での若手の音楽塾での氏の体験談が、そのまままるで上質の音楽のようにとてもすばらしかったのが強く印象に残っている。

これで対談時にかかっていた音楽のCDまで買うはめになり、その感想を書くつもりだったが、そのあとで前からもう一度読み直したいと思っていた氏の「ねじまき鳥クロニクル」を読んで、簡単に氏の本について書くような気分がなくなりまだそのままになっている。ねじまき鳥では、幼くして声をなくし華麗にポルシェを駆るシナモンのことが忘れがたい。

あと戦後70周年関連を書きたいが、その前に河合隼雄氏の本にあって読んでみた「大草原の小さな家」のことを書こう。テレビで有名なアメリカ開拓時代のインガルス一家のドラマの原作だが、ローラ・インガルス・ワイルダー女史のほぼ自伝で、河合氏の推薦通り非常に面白く、順番どおりではないが結局シリーズ全部を読み通した。アメリカについて少しは深くわかるようになったかもしれないと思う。上で書いた阿部勤也氏が言われるアメリカの中世的な部分についても。そしてそこから逆にヨーロッパ中世の情景に光があたったりして、なかなか面白い経験になった。
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