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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

横浜 関内 補足

昨日の続きで「大さんばし」の話しの補足。写真も撮らなかったし、行っていない人には分からなくて恐縮だが、国際航路の客船用の大型さんばしで、湾に張り出した細長く巨大な低層建築。このグーグルマップで見てもらえばある程度分かるだろうか。

ただ、昨日書いた雑誌で見ていたというのは、だんだん思い出してきたが、間違いで、これではなかった。帰りの新幹線で一緒だったY氏の言っていたのがどうやらこれで、私の知っていたのは巨大で大スパンの低層建築というのは同じでも違う建物だった。

この建物のコンセプト自体は知らないが、鯨の胎内と背中、とでも言ったらいいだろうか。面白い構成ではあり、突端の岬は印象的なスポット。観光名所になっているのもうなづける。

ではなぜ印象が希薄だったか、ということ。これを書くのが今日の目的だが、やはりバーチャルに流れすぎて現実の建築としては物足りなかったということだろうと思う。リアリティの問題で、コンセプトや映像、図面などの段階では多分十分面白いのだが、実物を見たときにさほど迫力がない。これはやはり構造的な部分を大事にしていないということではなかったか。折板構造を大スパンで用いた意欲的な構造システムのようなのだが。

重力という現実的な問題にどう向き合ったか、これがバーチャルな世界と現実の世界との絶対的な差ということかもしれない。構造を隠してしまうのは簡単だが、現実の世界で立派な建築であるためには、逃げるだけでは解決にはまったくならず、表現につなげる努力が必要だが、その意味では実施デザインの詰めが物足りないということだったと思う。
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