松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

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迷子の思い出

先日、差し迫った速達の小包を出しに事務所からタクシーで夕陽丘の天王寺郵便局まで行った。すでに夕方だったので仕事は切り上げて歩いて帰ることにし、途中の上六のビルでたまに行く居酒屋に入った。重層のショッピングモールの地階にある店だが、飲んでいるとビルのアナウンスが流れ、迷子の幼児のことだった。幼稚園児くらいの女の子らしい。しばらくしてもう一度流れたが、今度は名前も含めたアナウンスだった。

それで思い出した自分の記憶。

もう二十年ほど前になるだろうか。家族4人で家内の故郷の石巻に行ったとき、途中の仙台の駅ビルだったかのショッピングモールを歩いていて、ふと気がつくと長男がいなくなっていた。まだ幼稚園か小学校に入ったばかりだったか。家内が血相を変え、年は上の長女も含めみんなで探しだしたのだが、あとは自分の記憶にない。

まあそのときのことを思い出し、アルコールのせいもあるのか、何ともなつかしい気分になったのだった。帰って家内に聞くと、探し出してまもなく違う階のところで見つかり、本人はケロッとしていたそうだ。

さて最初に書いた迷子は、私が少しして店を出て帰ったのでその後は知らないが、親の心配を思うとすぐに再会できたと思いたい。自分にもあの記憶は予想外に残っていた。そして自分の子どもたちの迷子はそれっきりで、ほかに覚えがないが、それはそれで一つの美しい小包のようになって今の自分に届けられた。意外に深いところの記憶として、大事に残っていたように思う.。もちろん本人は覚えていないだろうが。
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