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松田靖弘のブログ

仕事とする建築のことや大学で教えている緑のことなどをはじめ、自分の日常の些細なことまで含めて気が向くままに書いていきます。

菱屋の家の一年点検

今日は昼から「菱屋の家」の一年点検だった。新行建設の担当者Yさんと建具屋さん二人が先に来てまずは2階へ上がり中の点検から始める。施主夫妻はともに仕事がお忙しい人たちだが、ここが出来てからそれほど外に出かけようとも思わなくなり、休みはボーっとのんびり家で過ごすことが多くなりましたと言っていただいた。テーマの一つであった「いやしの家」は、まあ何とかなったのかなとホッとした次第。

建具も玄関の大きな木製扉が少し反ってきたこと以外はほとんど大した故障もなく、考えてみれば、高気密高断熱の特性から空間ごとの仕切りが弱く、また2階はほとんどコンクリート打放しなので、確かに故障の出る部分自体が少ないのだとあらためて納得。

ここは二世帯住宅で、続いて1階のご両親の住まいに入る。こちらは、仕上もコンクリート打放しではちょっときついかなと考え、壁にはその上にしっくい塗料を塗ったが、3ヶ所ほどひび割れができていた。これはコンクリートの宿命?で、構造規準でもわずかな収縮クラックは当然生じることになっていて、構造的にはまったく問題ないが、白く塗った分確かに目立つ。だから一般には上にさらにボードを貼ってクロスで仕上げたりするのだが、せっかく高気密高断熱(外断熱)でやったからにはコンクリートの躯体を内側に露出させそのまま蓄熱体として利用しない手はないと思う。

ただ、こういう収縮クラックは施工上の責任とまでは言えず微妙な話だが、新行建設はこころよく補修を了解してくれた。2階もあったはずだが、やはり打放しではあまり気にならないのだ。

ご両親と庭へ出てちょうど満開になった四本の桜などの植木を見ながら話していると、植栽工事をやってくれた山中三方園の社長が来てくれた。まだほとんど芽が出ていない木が、サルスベリと後で植えた大きなケヤキだったが、しばらく見るなりケヤキは駄目やから植え替えますとのこと。サルスベリは大丈夫だそう。ケヤキはめったにこんなことはないのにと残念がっていた。

2階へ戻ってお茶とお菓子をいただきながらしばらく歓談。ふと窓の外を見ると庭の上空を風が巻いて見事な花吹雪。今年は根も張ってきて皆一段と大きくなり、いつか願っていたような都心の森になってくれよと心の中でつぶやいた。
(写真右側に主庭が続き、右の木はこの庭空間全体の主となるはずのムクノキ。背景の建物は隣地で、住まいは撮っている背後にある。)
菱屋の家-庭

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